映画の場合、有名な音楽が先になってしまい、ついつい
作品自体を見過ごしてきたということがままあります。 名作「男と女」(1966)もそのひとつ。 フランシス・レイの作曲した有名な 「ダ~バダ ダバダバダ ダバダバダ」 は大好きなのですが、ストーリーは全然知らずに、 ついついこの歳までです、ハイ。 ところが、久しぶりにDVDコーナーに寄ったところ、この名作を発見! しかも、880円!! メイキングもついていたのですが、なんと撮影も監督の クロード・ルルーシュがカメラを抱えて、自ら体当たり的に やっているのですね。これには、驚きました。 制作37年後のインタビューで彼が語るには、低予算もさることながら、 自分のイメージを撮影者に伝えるより、自分でやったほうが、 よっぽど良いものが撮れると語っていました。 これはわからん訳ではないなぁ… 男の役がレーシングドライバーなのですが、FORD所属になっていて フォードGT40、マスタングなんて、懐かしい往年のマシンが登場します。 (結構ふんだんなくらいですから、好きな人にはたまらない!?) しかも、ル・マン、モンテカルロラリーも実写で登場。 実際、ルルーシュと男役のジャン・ルイ・トランティニヤンもル・マンに エントリーして走ったそうです。ヘーッ! モノとカラーの使い分け、夜と霧、波の打ち寄せる渚etc これらを駆使して二人の揺れる胸の内が効果的に描かれていきます。 お互い魅かれあって、距離感もとれてきた頃の車中で 男がシフトチェンジを終えた右手(左ハンドルです)を、 ついに女の左手に重ねた時、女の顔から笑みが消え、 やや警戒気味の表情になって、横目で男をチラチラ見てから いままで封印していた質問をします。 「奥さんは?」 この時の女役のアヌーク・エーメの演技はイイなぁ~。 設定から言っても、こりゃ独身時代よりも結婚して親になってから でも遅くない、と言うよりは、そのほうがより身に迫るんじゃないかな。 だから、鑑賞はチョー遅れてしまったけれど、案外深く味わうことが できたんじゃないのかな、と思います。
by capricciosam
| 2008-10-25 23:27
| 映画
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by capricciosam
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