北の人名録@新潮文庫

本作品は27年前に刊行されたエッセイ集。
購入したのか、借りたのか、定かな記憶はないのだが、
当時、何編かをゲラゲラ笑いながら読んだ印象が残っている。
しかし、結局読み通すこと能わずで、久しく読みたい作品だった。

先日、買い物につきあいスーパーの書店を覗いたら、
文庫化されたのを発見。内心で欣喜雀躍。
久しぶりの再会に胸ときめかせて、一気に読んだ。
どうやら、記憶は間違っていなかったようだ。
腹を抱えて笑うこと度々。

名エッセイに対して失礼とは思うものの、当時富良野に
定住して間もない倉本さんの一種のカルチャーショックぶりが、
実にリアルで、かつ第三者には微笑ましいのだ。
それを引き起こす原因は頻繁に登場するチャバ氏はじめ
数々のユニークな富良野の人たち。
実にエネルギッシュ。
倉本さんは「バカをやるには思いっきりエネルギーが要る」
と、あとがきに書かれているが、その通りなんだろうな。
初出は刊行よりさらに4年前くらいだから、およそ30年前。
今じゃ、登場する富良野の人たちも
「殆どが還暦を迎えてバカのボルテージが、下がってしまった。」
とのこと。やはり、30年はデカイなぁ。
この辺り、老境が近づいてくる身なれば、しみじみと感じます。

30年前に書かれたなんてことを感じさせないのは、
このバカをやれる年代を経てきた年代には
共感が湧くからなんでしょうね。
とにかく、倉本さんの代表作「北の国から」誕生前後の
エピソードもまじえて、当時のいろんな「熱気」を楽しめる
好エッセーです。
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by capricciosam | 2009-01-28 21:59 | 読書 | Comments(0)


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