丸井今井が民事再生法を申請した日

企業は繁栄もするが、倒産もある。
当たり前のことなのだが、消費者側が、
「恐らく倒産とは縁がないだろう」と、
何の根拠もなく、一方的に期待している場合もある。
それだけ生活に広く浸透しているということなのだろう。

そして、その企業は老舗という場合が多く、北海道では
かつての「たくぎん」であり、「まるいさん」こと「丸井今井」であった。
しかし、たくぎんは1997年に破綻し、今は本店も跡形もなくなり、新しいビルの建設が進む。

その「たくぎん」の破綻により、丸井今井は経営危機が表面化し、
創業家社長を追放して経営陣を刷新。
当時、整理回収機構の中坊公平氏が「血も涙もある回収をする」と言って、
丸井今井の倒産を防いだことは忘れられない。

2005年には伊勢丹の支援を受け、なんとか危機をしのいだものの、
消費不況と駅前に去った購買層の前に自力再建を断念した。
2009年1月29日丸井今井民事再生法を申請。負債502億円。
道産子の一人として、あまり来てほしくなかった日になってしまった。

<追記5.6>
遅くなったが、事実として記しておきたい。
4.30に再生スポンサーが三越伊勢丹に決まる。
再生案の核は札幌店と函館店の再生で、旭川店は3~4ヶ月後に閉店。
別会社の室蘭店の存続は危うい。
破れた高島屋との提示金額の差は約10~20億円だったらしい。
三越伊勢丹は三越札幌店との一体的再生を意図しているらしいが、
ハードルは決して低くなさそう…


<追記5.30>
旭川店は7月20日閉店。
室蘭店は来年1月末閉店。
関連して。札幌西武は9月30日閉店が決まったが、
旭川西武は丸井今井旭川店の閉店を受けて存続が決まる。
札幌も旭川も、一時的にせよ、駅前に巨大な空きビルが
出現するのだろうな…

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by capricciosam | 2009-01-30 07:00 | 時の移ろい | Comments(2)
Commented by yamada.yutaka@g at 2009-01-30 11:23 x
■丸井今井、民事再生法の適用申請へ 北海道の地場百貨店-時代の変化に追いつけなかったか?
yutakarlson
こんにちは。丸井今井子供の頃どころか、曽祖父、曾祖母の頃からの老舗で、残念なことです。私は札幌出身ですが、現在は函館に住んでいますので、札幌と函館の両方の店に行ったことがあります。その経験上からいうと、やはり時代の変化に大きく遅れをとってしまったということです。特に函館の場合は、食料品売り場が、いわゆるデパ地下ではありません。函館の湯川生協よりも、品揃えが劣る状況です。札幌の場合は、もっとなんらかの特徴を打ち出すべきでしたが、中途半端でした。思い切って食料品中心とするとか、ファッションでも北国ファッションを発信するような大胆な試みが欲しかったです。とにかくいまとなっては、中途半端な百貨店という感じです。民事再生法の適用を受けるそうですが、何とか存続して新しいものに生まれ変わって欲しいです。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
Commented by capricciosam at 2009-01-30 22:31
>yamada.yutaka@gさん、コメントありがとうございます。
>中途半端な百貨店という感じです
札幌本店も伊勢丹の支援を受けて改装すると聞き、
「おっ」と思ったのですが、新宿で成功した紳士服売り場と判り
少々疑問に思っていました。
すでに客は札幌駅前に流れ、しかも男性客に絞るとは…
やはり顧客のターゲットは女性客でしょう。
戦略のズレはなかったのでしょうか。

ところで
>札幌と函館の両方の店に行ったことがあります
実は私もひと昔程前に函館で暮らしたことがあり、
本町の支店には1,2度行ったことがあります。
もう記憶もほとんど残っていないのですが、食料品売り場が
生協より劣るというのは、デパ地下を期待する客のリピートを
妨げることは間違いないでしょうね。
今回の民事再生にからみ支店の閉鎖も取りざたされていますが、
お向かいのダイエーの閉店が決定しているだけに、なんとも
まずい展開にならなけりゃいいが、と心配しています。




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