札幌交響楽団第518回定期演奏会@Kitara2009

昨年の4月定期に続く登場となったエリシュカさん。
取り上げた曲は順にヤナーチェク、モーツァルト、ドヴォルザーク。
昨年定期と構成が同じ。これは後数年は同様のプログラミングとなる、
ということを暗示しているのかな。
前回は充実した公演だっただけに期待大。

1曲目ヤナーチェク「利口な女狐の物語」
はじめて耳する曲。
定期演奏会誌によれば3幕もののオペラの組曲らしい。
エリシュカさんの指揮のもと札響も持てる力を発揮するかのごとく、
最初から聴き応えのある演奏。
しかも、約20分。昨年の一曲目の「タラス・ブリーバ」も20分以上だったが、
御歳78歳のエリシュカさんの颯爽とした指揮ぶりは快調そのもの。

2曲目モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番
昨年のピアノ協奏曲でも感じたのだが、エリシュカさんの指揮は
ソリストにきまじめに寄り添うかのごとき手堅さを感じる。
でも、決して曲の持つ「風味」を失うような訳ではなさそうだ。
ソリストの木嶋真優さんもその風味を活かした端正な演奏で
安心して聴いていられたが、少々小ぶりなまとまりのような感も。
先月定期登場の神尾真由子さんの記憶がまだ残っているので
つい比べてしまうのだが、方向性や到達点は異なっているようだ。
(こりゃ当たり前か)

3曲目ドヴォルザーク交響曲第7番
8番、9番に比べたら、久しぶりなので予習をセル/クリーブランドで。
冒頭の管のふらつき等ライブならではの傷はない訳ではないが、
エリシュカさんの指揮にはいささかの揺らぎも感じられず、
メリハリをつけてオケをリードしていくため、
演奏がすぐに活き活きとして立ち上がっていき、引き込まれて聴くことに。
魅力的な仕上がりの第3楽章はじめ、
予習のコンビの数段上いく演奏だったように思われる。

>音が浮き立つような立体感がさらに明快になった感じで、
>各パートの織りなす音のうねりが実に心地良い。

これは、一年前の定期演奏会を聴いた感想の一部だが、
総じて、今回の演奏会も一年前の感想と変わらない。
それどころか、益々その感を強くしたように思う。
これだけオケの響きを劇的に変えうるということは、
まさしくエリシュカさんの手腕の確かさを物語ると言えよう。
次回の演奏会が楽しみだ。
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<追記>
ライブ録音されていたようで、ステージのあちこちにマイクが…
これは放送用、それともCD用?
昼公演を聴く。入りは8割程度か。
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by capricciosam | 2009-04-19 00:12 | 音楽 | Comments(0)


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