今夜のN響アワーは、先月亡くなられた若杉弘さん特集でした。
番組最後は2006年のN響定期からマーラー交響曲第9番から第四楽章。 これがN響を振った最後の演奏会だったとのことですから、 亡くなってみれば、何とも意味深でした。 改めてネットを眺めてみると、様々な哀悼の声が聞かれ、 故人の足跡の大きさが忍ばれます。 国内では、近年はオペラを中心に道外でのご活躍だっただけに、 道内在住者としては、接点がないに等しいのですが、 奇跡的に一度だけ、若杉さんの実演に接したことがあります。 1996年1月29日サントリーホール ブルックナー・チクルスの第一回目。 N響正指揮者に就任してまもなく開始されたらしいのですが、 組み合わせがメシアンで、頭の中は「?」 若杉さんはプログラミングから演奏会は始まる、とのお考えがあったらしく、 当時のチラシには、こう書かれています。 「音楽史上、両極をなすかのようにそびえる2人の作曲家の間には、 ヨーロッパの精神世界の源流であるカトリシズムが脈々と流れている。」 両者ともにオルガニストであったことも対比点となったのかもしれません。 今となってはメシアンの印象は残っていないのですが、 ブルックナー交響曲第7番は、パワフルなN響をよくコントロールされた、 見通しの良い演奏で、満足して会場を後にした覚えがあります。 改めて、若杉弘さんのご冥福をお祈りいたします。 ![]() <蛇足> サントリーホール10周年ということで、正面のパイプオルガンの両横に 10thと書かれた記念のフラッグが掲げられていました。 また、サントリーホールの響きの良さに、改めて感心していました。 まだ当時の道内には音楽専用ホールはなく、kitaraが開館するのは翌年のことです。 それから、当日のブルックナー交響曲第7番は後日ライブ録音として CDとして発売されました。これにはビックリ。 演奏終了後の会場の拍手も収録されており、当夜の熱気が蘇ります。 ![]()
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