フロール&マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団@Kitara2009

アジアのオーケストラは2年前にフィルハーモニア台湾を聴いて以来。
ところが、ステージに現れたオケのメンバーを見ていたら、
どうもマレーシア人、というかアジア系は少ない。
それもそのはず、25カ国からオーディションにより選ばれたそうで、
実にインターナショナルな、というか欧米のオケのような雰囲気。
「へぇ~」
しかも、国営石油財団の手で設立されてからまだ10年しか経っていないという。
また、指揮のフロールも1990年代には盛んにCDをリリースしていたように
記憶していますが、その指揮ぶりに接するのは初めて。
と、なにやら「嬉しい誤算になりそうな…」という期待感が心の内に芽生えます。
さて、肝心の演奏です。

1曲目スメタナ「わが祖国」よりモルダウ
2曲目ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
3曲目ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」

これが、当夜のプログラムです。
フィルハーモニア台湾が演奏してくれたような「お国もの」はありません。
当然これだけの「名曲」を並べられると、聴く側も要求は高くなります。
まさしく、直球勝負を挑んできた、といった感があります。
しかも、2曲目のソリストはレーピンですから、伍していけるだけの
余裕があるということなのでしょう。

聴き終えてみると、開演当初抱いた「嬉しい誤算」というのは失礼な話で、
1曲目から満足すべき水準にあることがわかりました。
アンサンブルも整えられていて、よく鳴るのですが、
だからといって曲のニュアンスを失う程の一本調子って訳でもない。
レーピンとだって、堂々と渡り合っちゃう。
(5年ぶりに聴いた彼の演奏は、さらに円熟味を増した感じです。)
「う~ん」
これは、一種の奇蹟なんでしょうね。
恐るべしオイルマネー。

アンコールは2曲。
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番&第6番
最後まで、聴く側が抱くマレーシアらしさはなく、大ノリノリで終演でした。
あくまでもインターナショナルな指向性なんですね。
札響のみなさんもいつになく多かったようで、どのように感じられたのでしょうか。
しかし、販売していない三階席を除いても空席が目立ち、実にもったいなかった。
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by capricciosam | 2009-09-11 23:31 | 音楽 | Comments(2)
Commented at 2009-09-13 06:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by capricciosam at 2009-09-13 07:29
>zephyr さん、コメントありがとうございます。
>向かうべき到達点への意思統一が図られている
まさしく、おっしゃるとおりの感じでしたね。
これは見事の一言につきます。
マレーシアで想像していたアジアとか、熱帯なんていう
ステレオタイプな連想とは無縁でした。

> "so gorgeous"
オイルマネーという財力が生んだ人工性故、
インターナショナルな雰囲気が濃厚な分、
グローバル指向なんでしょうね。
いや、しかしビックリした一夜でした。


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