先日の札響名曲Vol.2演奏会で受け取ったチラシで知った今夜の演奏会。
「そういえば、今年は室内楽を一回も聴いていないなぁ…」 と言うわけで、足を運んできました。 結成されてから13年目の30代の若いカルテットですが、 聴き終えてみれば、思いがけぬ収穫をした気分です。 1曲目「鳥の歌」(カタロニア民謡) これはハブロ・カザルスの演奏があまりにも有名ですが、 今夜はヴァイオリン、ビオラがチェロを引き立てる役目に徹して この曲の切なさを歌い上げます。 この段階で彼らのアンサンブルの高さを感じることに。 2曲目ハイドン弦楽四重奏曲「鳥」 この曲のみ第1vnと第2vnが入れ替わる。 演奏を開始してから急に響きが古楽風に感じられたので、 ステージに目を移すと、新第1vnとチェロはバロック弓に替えています。 初めて聴いた曲でしたが、楽しめました。 3曲目ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第1番 この作曲家の作品もごく一部を除いて、なかなか手を出さない。 聴き始めの頃「とっつきづらいなぁ…」なんて感想を抱いたせいかもしれないが… しかし、この曲は違いました。 もともと作曲家の創造性が活き活きと感じられる作品らしいのですが、 彼らは実に闊達に演奏してくれました。 今夜一番のお気に入りとなりました。 4曲目ベートーヴェン弦楽四重奏曲第13番「大フーガ」つき 普段はフーガまでとなると長大なため、めったに聴くことはありません。 また、どの楽器がどんな風にフーガを奏するのかもよくわからない。 しかし、実演に接すると視覚的によくわかる。 お陰で飽きずに聴けました。 もちろん、アンサンブルの乱れなんて感じられない。 「見事なもんだなぁ…」 ちょっと淡泊な会場の拍手に冷や冷やしましたが、アンコールに応えてくれました。 アンコール 1曲目ファリア「三角帽子」より粉屋の踊り 2曲目ハイドン弦楽四重奏曲作品33-2より第2楽章 <追記> アンコール時、第1vnの女性が「みなさん、こんばんは」 「ありがとうございます。」と明瞭な日本語を話されたのには、ビックリ。 明日は函館のようですが、道内はこの2カ所だけなのかな。
by capricciosam
| 2009-11-07 23:09
| 音楽
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