ファビオ・ルイジ&PMFオーケストラ@PMF2010

迷いに迷って、結局今夜一回だけの演奏会参加となったPMF2010。
(こんなに少ないのは札幌より遠方に暮らしていた時以来です、ハイ)

メインに交響曲をすえたコンサートが極端に減った影響で
早々にチケット完売となった今夜の演奏会だけに、会場はほぼ満席。
ただし、当日券を発売してもまだ少々空席があるのは残念。
しかも、ある列が、一列、ずらーッと空席なんだからなぁ‥
(もちろんTVカメラ周辺以外のことですよ。ちなみにTVカメラは5台)
札響でもそうだが、こういうのって、なんとかならないものだろうか。

例年、7月末辺りの演奏会はPMFオーケストラの仕上り具合の手応えを
感じられる絶好の機会と考えていましたが、
休憩後の2曲目で、今年のPMFの組み立ての変化をまざまざと感じることに。
それは、各パートのトップにPMFファカルティ、つまり教授陣がいるのです。
例年の組み立てでは、Kitara最後の演奏会はPMF生のみによる編成で、
純粋に彼らの成長ぶりを楽しめたのですが、なんと、後半の指導を受け持った
指導者たちが加わっているじゃありませんか。
まぁ、PMF生だけの最後のブログラムではピリッとした部分が欠けるという指摘も
毎年見かけたので、これもPMFが一定の水準にあるという外部評価を得るために
考えた苦肉の策なのかもしれませんね。
そうとるとやむを得ない気もするのですが、ちと寂しかったなぁ‥
(もっとも、明日のピクニツクコンサートは出かける予定はないのですが、
ひょっとしたら変わっているのかもしれません。)

ただ、その効果は十分耳にすることが出来ました。
2曲目はブルックナー交響曲第7番。
プログラム発表時、
「PMF生だけで、これは無理なんじゃないのか?」
と、思ったのですが、こういう仕掛けなら、納得です。
聴かせ所の第一楽章、第二楽章とも目をつぶって聴いていましたが、
各パートの音もよくブレンドされ、並のプロオケ以上の充実した演奏でした。
(この曲は内外の有名オケの実演しか体験していませんが、ひけをとりません)
ただし、弱奏が弱奏として聞えない一本調子的側面もなきにしもあらずだった
のは少々残念でした。
また、第三楽章に聴かれたPMF生によるワーグナーチューバと
ソロトランペットの不調は、明日以降ぜひ修正して臨んでいただきたいところ。
総じて、ノヴァーク版の堂々たる演奏に満足度は高いですね。

1曲目はショパン/ピアノ協奏曲第2番
この時はPMF生のみによるオーケストラ。
こじんまりとした仕上り具合にも感じられたが、
曲自体のせいか、ルイジの指揮によるものか判然としない。
でも、十分健闘していた。
実演としては、2年前の小山実稚恵さん以来でした。
ソリストの若きリーズ・ドゥ・ラ・サールは、強奏でもがむしゃらに突っ走るような
無謀さは見せることなく、瑞々しさに満ちた演奏で一貫していたように思われました。
鳴りやまぬ拍手に応えてアンコールにショパン/ノクターン嬰ハ短調(遺作)
(小山さんの時と同じ。これにはビックリ!!)

<追記>
リーズ・ドゥ・ラ・サールのアンコールの時。
ファビオ・ルイジさんはステージに登場したものの、
ステージ下手の壁に寄り添う形で立ったままアンコールを聴いていた。
この形って、

「なにやら、デ・ジャビュ‥」

そうそう、昨年のPMFでのクリストフ・エッシェンバッハさんの演奏会。
エリック・シューマンのアンコールの時と同じだよ。
あの時もエッシェンバッハさんは、ステージ下手の壁に寄り添って立っていた。
奇しくも同じ形なんだねぇ~
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by capricciosam | 2010-07-31 23:39 | 音楽 | Comments(0)


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