山下達郎PERFORMANCE2010@札幌ニトリ文化ホール

巷間「何々の世界」とか、「何々ワールド」という言い方で
そのアーティストの作り出す(醸し出す)雰囲気が独特のものであることを
言い表しますが、今夜の達郎さんの「怒濤の3時間ライブ」(ご本人談)を
初めて体験して、真っ先に頭に浮かんだのは、
「達郎ワールド」=「職人の世界」
ということです。

おなじみの紺の帽子(ニット帽とよく言われるが、素材は綿だそうです。
汗を吸ってくれるので、目に汗が入るのを防ぐバンダナ替わりだと
おっしゃっていました)、青いシャツ、ブルージーンズ、黒のスエードシューズ
スタイルで、ギターをかき鳴らし、ガンガン歌いまくる姿は、
手を抜かずに自らの持てる力を出し切る職人的有り様を感じさせる
ど迫力に満ちていて、それは今夜限りかもしれないお客へのサービス精神
に徹しているようにも感じられてなりませんでした。
しかし、最後の最後まで声量豊かに歌いきる達郎さんは体力あるなぁ~
とても、もうすぐ還暦とは思われない…

それに歌や演奏もさることながら、語りもたっぷり。
FMの「サンデー・ソング・ブック」でおなじみの語りが楽しめます。
8/22、29は毎夏好例「納涼夫婦放談」とのことです。
RSRでの竹内まりあさんの飛び入り話など聴けるのかな!?

<以下、ネタバレ的内容を含みますので、ご注意ください>
<ちなみに、達郎さんはアンコール途中のMCで
「35本の4本目なので、ブログ等に書かれる方はネタバレにはご配慮を」
とおっしゃっていました。いつもは、記録を兼ねて、結構書き込むのですが、
本記事も達郎さんへのリスペクトから、ツアー進行とともに徐々に書き込む形に
変えていきます。もっとも、老化著しい小生の記憶も加速度的に薄れていくので、
ツアーがある程度進んだら完成ということで、達郎さん、お許しを。
ちなみに、セットリストはネットで既にばらされています。>

5分遅れて達郎さんのア・カペラが流れると、
ステージに作られた家のドアよりメンバー登場。
1曲目はKinKi Kidsへ提供したHappy Happy Greeting
自ら35周年を言祝ぐようなオメデタイ曲で開始。
2曲目SPARKLE
3曲目DAYDREAM
MC「こんばんは、サッポロ。札幌厚生年金会館では30年。
本日も最後までごゆっくりお楽しみください。」
4曲目DONUTS SONG
「真ん中の皆さん」てな感じで手拍子でお客も参加できます。
MC「珍しく夏のツアー。冬のツアーは乾燥していて大変。
たまには有言実行。一昨年は、札幌、なんちゃって千秋楽でした(笑)
キャリア35年。22歳からはじめて57歳になりました。
一昨日の暑さから立ち直っていない(RSRのことですネ)。
4本目なんで段取りができていない(と、進行表で確認)。
昔は、てにをはまで完全に記憶していたのに、この歳になったら
ライブやりながら気楽に生きていこうと思ってます。
初めての人、手を挙げてください。
さぁ、吉と出るか凶と出るか。
予習はまったくムダ。」

<追記9.19>
今夜で20本目終了。かなり進みましたね。
参考にしている「佐々木久美」さんのブログを拝見すると
各地の会場でも大盛り上がりのようです。
また、「まさにゃん」さんのブログでも抑制された独自の視点に加えて、
セットリスト含めて、かなり内容がネタバレ的になってきました。
(ツアー皆勤賞ですから、記事にしたいという欲求は濃縮されるでしょうね。)
ツアーも後半に突入して、初期に属する4本目とは
パフォーマンスや構成にも変化もあったようです。
以下、続きです。

5曲目僕らの夢
MC「RSR、どのくらい(の方)ご覧になりましたか?ありがとうございます。
シュガーベイブから37年経ちますが、野外はまったくやらなかった。
(それは)うけない(から)。野外フェスでは「踊れない」「軟弱だ」と。
(それが)野外フェスで拍手をもらえるなんて、隔世の感あり、です。」
6曲目WINDY LADY
これはシュガーベイブバージョンで。
達郎さん曰く「なるほどこれじゃ踊れない。」
7曲目砂の女
8曲目SOLID SLIDER
これはメンバーのソロがはいり、熱演でした。
当夜では一番印象深い曲となりました。

MC「ファンクラブからのリクエストがあったんです。」
9曲目潮騒
リクエスト1位だそうです。
ピアノのペダルと足の調整がうまくいかず、歌い直すハプニングが。
MC「都市伝説ができていて、キャップはニツト帽と言われますが、
実はコットンです。汗が目に入らない。バンダナの替わりです。
(進行を忘れたようで、進行表の紙を確認しにマイク離れ、MC一時中断。)
昔は、て・に・を・はまで決まっていたのですが、
歳だからテキトーにやろうと思ってます。
それにお客をいじってやろうと思ってます」(笑)。

下線の部分はツアーが進行していくと、各地で発生しているようです。
特に、最前列の人は要注意かも(笑)

MC続き
「ツアーメンバーは60曲ぐらい、<アルチザン>途中までできるようになった。
次の曲はリクエスト2位なんですが、カラオケでしか歌えない。
堤幸彦がエンディングで使ってくれた。」
10曲目2000tの雨
この曲はツアー途中から歌われなくなったようです。


<追記10.9>
先日の鹿児島公演で28本ですから、ツアーも8割終了しました。
ツアーの進行とともに構成も変化した部分もあったようですし、
達郎さんのMCは当然御当地ならではの即興的要素が加わるでしょうから、
ツアーも終盤に入ったこの時期においては、初期に属する本記事も
あまり参考にはならないのでは、と勝手に解釈して(汗)、
この記事も完成させていただきます(汗×2)。
(なにしろ歳なので記憶が薄れるばかり)
また追加公演が5本決定したようです。
ファイナルが、なんと、八戸市とは!
青森県の皆さん、まさかの2回目よかったですね。
(とは言ってもFCの皆さんで一杯になるんでしょうね)
以下、続きです。

MC「カラオケと言えば、20年くらい前、LDカラオケの頃、
無理矢理連れて行かれて、ゲット・バック・イン・ラブを歌わされた。
採点機能があって、18点(笑)
コメントが「もっと作った人の気持ちになって歌いましょう。」(笑)
RSRでは「ホントにいた!」「動いている!」なんて言われて。
「ディズニーランドへタクシーで行った」
こんな神話、伝説とは無縁にいきたい。」
11曲目Most of All
MC「オケピットが下がった。いままで何度お願いしてもダメだった。」
この会場(旧厚生年金会館)が役所的対応に終始してきたことを
嘆いた後に、民間に変わったら、即対応してくれたことを喜び、
両腕を肩まで引き上げるポーズで「よし、(この会場は)もう大丈夫だ」
12曲目I only have eyes for you
バンドメンバーが再登場するとともに、背景も夜景色に。
13曲目クリスマス・イヴ
14曲目希望という名の光
間奏の時に次のような言葉を挟みました。
「(この歌は)ナイナイの岡村君、友人の桑田佳祐君に捧げます。」
ちょうどお二人とも入院中だった頃。桑田さんはすでに退院された
ようですが、ナイナイの岡村さんはどうなのでしょうね。
15曲目さよなら夏の日
MC「昨年もツアー終わると健康診断を受けたんですが、
10kg脂肪がとれていた。これをツアー・ダイエットと言ってます(笑)
ボイトレをやっておりまして、先生はコーラスの佐々木久美ちゃん。
これが、きびしいんだ。
3時間ライブですが、これまでやった小さい所は1200人位なので、
もう2度と来れないかも、それならやれることはやってしまおう、
そんな気持ちからやっています。
音楽生活を振り返って「居場所がない」(と感じる)
(他人と)同じ音楽やってないので、「疎外感」「孤立感」を感じた
こともあるんですが、唯一の救いはうちの奥さん。
お陰で社会性持てた。女房に感謝。」

後半は達郎さんのアーティストの心意気、苦悩そして救い、という
予期せぬ心情吐露に心打たれました。

16曲目今日はなんだか
17曲目Let's dance baby
MC「キングトーンズに提供した曲です。吉岡治さんとの唯一のコラボ。」
歌の途中で吉岡さんの作品をいくつかメドレーで挿入。
<おもちゃのチャチャチャ、真っ赤な太陽、大阪しぐれ、
命くれない、天城越え、北酒場>
それから「心臓に 指鉄砲~」というところでは、お約束のクラッカーが。
でも、当夜はあまり盛大という感じではなかったですね。
18曲目アトムの子
この歌の時も間に「ウルトラマン」を挿入してくれました。
サービス精神がありますね。
19曲目LOVELAND ISLAND
途中で拡声器をとりだしたので会場は大受け。
これにはビックリでしたが、達郎さんのライブでは定番のようですね。
なんでも旧大阪フェスティバルホールのものだそうで、
「これからも使い続けます」と宣言されていました。
フェスティバルホールは解体され、新築されて生まれ変わるようですが、
達郎さんは旧ホールへの愛着が強く、解体にも強く反対していたそうです。

ここで一端終了。
鳴りやまぬ拍手に応えて再登場してアンコール開始。ここで9時17分。

MC「ありがとうございます。
来年ライブハウスやります(会場から盛大な拍手)。
僕のお客は40代がメイン。いろいろある年頃ですが、
希望を持って生きてゆきましょう。
それから、まだ4本目なのでブログに書かれる方はご配慮を。」
20曲目街物語
ところが、曲を途中で止めてしまいます。
「ひとつ言い忘れてました。お座りください、みなさん。」
何事が起こったのかと思ったら、この一言。
一気に会場が和みました(笑)
そして、演奏再開。
21曲目RIDE ON TIME
終えると、メンバー全員が前方で一列に手をつなぎお礼。
22曲目ダウンタウン
23曲目YOUR EYES

そして9時43分に終了。
なるほど「怒濤の3時間ライブ」という言葉に偽りはありません。
(こんなに遅く終了したのは、2008年のPMF演奏会以来です。)
ほぼ2ヶ月経ちますが、振り返っても、
充実したコンサートという印象が薄れることはありません。
それよりも薄れたのは当夜の記憶。
ほぼ真っ暗な会場での断片的なメモだけでは、
かなりあやふやなところもありますが、
職人山下達郎の意気込みと4本目の当夜の熱気だけでも
感じていただければ幸いです。

まだ公演が続きます。
小生も予習が十分できないまま会場に足を運んだ口ですが、
予習なしでも十分楽しめる演奏会であることは間違いありません。
なんと言っても、そこは「職人」ですから。
それから、来年はライブハウスですか。
想像するだけでもテンション上がります。
素敵だけれど、チケットの争奪が激しさを増すだろうな‥
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by capricciosam | 2010-08-16 23:46 | 音楽 | Comments(0)


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