来日してくれて、ありがとう

大震災が発生して、まもなく一ヶ月になろうとしている。
依然、多くの行方不明者がおり、多くの被災者も避難されている。
被災された皆さんの疲労からくる心身の健康への影響が心配されるが、
なんとかがんばってもらいたいものだと祈らずにはいられない。

その上、原発が不安定なまま、放射能漏れを引き起こしていることが
国外にも暗い影を落としていることは否定できない。
なにしろ外国からの観光客の来日がかなり減ったらしい。
外国人に依存する割合が高くなってきた北海道観光にも影響はあるだろうな。
小生も外国人の立場なら、放射能漏れを起こしている福島第一原発が
安定化するまでは日本に近寄りたくもないし、国内にいたのなら
一刻も早く国外に脱出したい、という気持ちになる。
厄災からできるだけ遠くに逃げたいのは人情というものだ。
だから、福島第一原発が爆発してから、蜘蛛の子を散らすように
国外に脱出したり、入国をキャンセルした外国人に対しては
これっぽっちも恨みがましいことは言うつもりはない。
(えー、えー、そのうち、きっと落ち着きますよ。)
(どうぞ、原発が安定してからいらしてください。)

そういう心情が理解できると思っているだけに、そんな中でも
あえて来日してくれる人たちには実にありがたいなぁ、と感謝したくなる。
(こまっている時の友は真の友、だったっけ!?)

4月札響定期演奏会を指揮されるラドミル・エリシュカさんは、
4/6に無事来日されたようで、九響演奏会の後来札されるようです。

「札響をはじめ日本の数々のオーケストラに客演を重ねてきた私にとって、
日本という国の美しさや、礼儀正しく心温かい日本の人々は、
もはや切り離すことのできない大切なものとして、常に私の心にあります。
ですから、今回の「スターバト・マーテル」は、東日本大震災という
未曾有の大災害の中、犠牲となられた方々へ捧げたいと思います。
聴いてくださる皆さまとともに。」
(以上、札響HPより引用)
覚悟の程が伺われるコメントですね。

また、読響常任指揮者シルヴァン・カンブルランさんは、

「この震災による被害に、世界中の人が心を痛めています。
そのような状況で、私は今、この日本にいることを嬉しく思っています。
こんな状況だからこそ、芸術は必要とされるはずです。
何か、私に助けになることができればと思います。」
(以上、読響HPより引用)
実は、カルブランさん、who?なのですが、そんなことより心意気が嬉しいやね。

最後に、地震が発生した時フィレンツェ歌劇場日本公演で来日中だったのに、
公演が急遽中止となって一旦帰国したものの、単身来日して指揮をする
ズービン・メータさんは、

「フィレンツェ歌劇場日本公演を無念にも途中で切り上げなければ
ならなくなって以来、この偉大な国、日本を襲った未曾有の悲劇の後に、
何かこの国の素晴らしい人々を助けられることがないかと考えておりました。」
(以上、東京・春・音楽祭HPより引用)
ブラボー!メータ指揮N響第九演奏会は4/10に行われます。
写真はメータが唯一指揮した第九のライブCDで、これを聴きながら記事を書いています。
明日は聴きになんて行けないので、雰囲気だけでも先取りです。
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<蛇足>
しかし、よく考えると、三人とも高齢ですなぁ。
やはり、年寄りは気骨がある。
いや、気骨のある年寄り、なのかな!?
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by capricciosam | 2011-04-09 23:03 | 音楽 | Comments(0)


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