クシシュトフ・ウルバンスキ&PMFオーケストラ@PMF2011

今年のPMFオーケストラの聴き始めです。
実は、当初の指揮者によるオールフランスプロはパスしていました。
しかし、震災の影響で指導陣の一部が変更になってからのパンフを手にしたところ、
指揮者がウルバンスキに変り、しかも交響曲がフランクからショスタコーヴィチ第10番に変更
となっていたことから、急遽チケットを押さえたと言う次第です。
というのは、6月に東京交響楽団や大阪フィルの定期演奏会に登場したところ
(しかも東響では今回と同じ10番というではないか)なかなかの評判だったようなので、
これは、ぜひ一度聴いてみたかったためです。

さて、3曲目に演奏された、お目当ての第10番ですが、重苦しさと分裂気味の曲調のために
指揮者にとっても手強い相手のはずとは思うものの、退屈せずに結局聴かされてしまった。
ファカルティが各パートの要所を占めたとはいえ、集まったばかりのPMF生を
わずか3日程度でここまで仕上げる手腕はとても弱冠28歳とは思えない。
全曲暗譜で通すためか、躍動感に溢れ、指揮台を広く使って指示を出す仕草は堂々たるもの。
そう言えば、指揮棒を持たない左手の指をこまかく動かしながら指示する様は、
ちょっとゲルキエフを彷彿とさせた。
しかし、単に似ているだけなら他にもいるのだろうが、
この若い指揮者はよく動く動きとは異なり、指揮ぶりの印象としては「冷静」なのだ。
これは曲全体のパースペクティブをしっかり持っているためではないのか、と考えられた。
これがプロ集団相手ならどうなるんだろう、
思わずそんなことを考えてしまうくらい将来が楽しみな若者です。収穫でした。

1曲目ドビュッシー交響詩「海」
よく演奏されていたとは思うものの、ニュアンスがやや不足気味で情景がさほど浮かんでこない。
ファカルティはトゥルノフスキーさんぐらいしか確認できなかったが、
ファカルティ全員が最初から参加していた昨年とはやり方が違うようです。

2曲目ラヴェル「ボレロ」
ファカルティはシュミードルさんだけだったかな。
終わった途端盛大な拍手が起こったものの、これは曲自体の良さによるものと考えるべき。
演奏された3曲の中では、最も仕上り不足が露呈してしまった感じで、
PMF生による楽器のソロがまだまだ。
ニュアンスも乏しく、辛口ですが、うまいアマオケレベルといった感じで小生は楽しめず。
これはウルバンスキのレパートリー拡大においても、ぜひ勉強していただきたいところです。
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by capricciosam | 2011-07-10 20:06 | 音楽 | Comments(0)


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