山田和樹&オーケストラ・アンサンブル金沢@Kitara2012

当夜の演奏曲を演奏順に。

1 メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」
2 サラサーテ ツィゴイネルワイゼン
3 マスネ タイスの瞑想曲
4 ワックスマン カルメン幻想曲
アンコール J・S・バッハ パルティータ第2番よりサラバンド
5 ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
アンコール ベートーヴェン 交響曲第8番第2楽章

オーケストラ・アンサンブル金沢(以下、「OEK」という。)は
Kitara開館の年に来札して以来、何回か来演しているが、
小生は、その開館年以来なので、今回で2回目となる。
あの時も、室内オケ故の緻密なアンサンブルと規模に似合わぬ十分な音量に
なんて素敵なんだろう、と感心したことが思い出される。

あれから約15年。もちろん、OEKのメンバーもかなり代わったのだろうが、
1曲目のメンデルスゾーンで、早くも精緻な音楽が流れ出したことに、
安堵するとともに、聴き進んでいくうちに、さらに向上しているような気分に襲われた。
これは、5曲目のベートーヴェンもしかり。
もちろん、妙なテンポのゆれもなく、いささかのたるみもなく、
一貫した音楽を構築していたのは指揮者の山田和樹さんの功績が大きい。
さすが、ブザンソンの覇者であり、サイトウキネンを振るだけの力量を持つ
若手でも有望株の一人なのだなと思われた。
会場で配布されたパンフを見ると今後は海外で振る機会が多そうなので、
今回の演奏会は、案外貴重な機会となったのかもしれない。

有望株と言えば、札幌出身のソリスト山根一仁さんにも触れない訳にいかない。
弱冠16歳ながら、技巧的には大人を凌ぐのでは、という印象が残った。
2曲目では、盛大にブラボーが飛んだが、同感。
手垢のついた名曲なれど、あれほど完璧に演奏されたのは初めて聴いた。
3曲目は編曲のせいか、印象が薄いが、4曲目はオケと掛け合いながら
次第にヒートアップしていき、思わず固唾を飲んだが、フィニッシュは見事に決まり、
挨拶の際、山田さんが山根さんを抱きしめていた程だった。

先日の江別の演奏会でも若い才能がまばゆい光を放っていたが、
今夜も同様で、なにやら新年早々に力をいただいたようで、気分を良くしている。
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<追記>
Pブロックと周辺は発売されなかったようだが、それにしても空席が目立ったのは残念、
というか、もったいなかった。
<蛇足>
芸大指揮科出身の山田さん。
指揮棒とその持ち方、そして腰をかがめた時の後ろ姿。
おまけに、団員一人一人と握手して歩く様子。
何故か、師匠のコバケンとだぶってしようがなかったよ(笑)
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by capricciosam | 2012-01-17 23:09 | 音楽 | Comments(0)


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