札幌交響楽団第546回定期演奏会@Kitara2012

今年3月末で札響正指揮者を退任される高関さんにとっては最後の定期演奏会。
その上、メシアンのトゥーランガリラ交響曲は高関さんも札響も初めてとのこと。
なんとも意義深い演奏会になりそうだなと思い、出かけてみました。

道内初演は4年前に準・メルクル指揮のPMFオーケストラがやっているので、
道内での演奏としては2番目となります。
これまで、道内ではたった2回しか演奏されていないということが示すように、
おおがかりで、二人のソリスト(ピアノ、オンド・マルトノ)はじめオケにも
相当の力量を求められる訳ですから、今回も貴重な機会だった訳です。
ソリストの原田さんはPMFでも聴いていましたが、児玉さんは初。
PMFで弾いたエマールさんに比べると、より表現の振幅が大きいと感じましたが、
見事オケに伍して活躍されていたのは見事でした。

今回プレトークには高関さんが登場。
4つの主題が全曲を通して繰り返し現れることをオルガンを弾いて聴かせてくれた。
聴くと、「あ~、アレだ」と気づいたものの、実際に曲が始まってみると、
最初の主題は第一楽章冒頭近くのトロンボーンが力強く演奏するので
わかりやすいのだが、残る3つは、高関さんがおっしゃるように「わかりにくい」。
(これは楽譜ではわかりやすいのでしょうね、きっと)

曲が始まってすぐに、初物だけに大丈夫的な不安はたちまち消え、
安堵して聴いている自分に気がついた。
響きが重層的に炸裂しては消えていく繰り返しの中で、
一瞬で崩壊する危険を孕んでいるのだろうが、
ライブ故の傷はなかった訳ではないものの、小傷。
80分に渡って見事な音の曼荼羅を繰り広げた高関&札響の初挑戦は
見事成功と言っても過言ではない。拍手。

4年前のPMFオーケストラ演奏会に比べると、音の厚みはやや薄いと感じられたが、
その分音がきちんと整理されているようで、一層洗練されていたように感じた。
高関さんの形づくるサウンドらしく、実に好ましい。
札響の近年の実力向上の一端は、間違いなく高関さんの功績と思うだけに
これからの関係が気になります。

「1ヶ月の半分を北海道で過ごすような密な時間を過ごしてきた札響から離れる分、
今後は東京や国内の様々な場面で活動の場を拡げていくこととなります。(略)
正指揮者として9年間、専属指揮者時代などそのずっと前から、
お客さまとも楽員とも様々なコミュニケーションを重ねてきたのです。
これからも札響とのご縁を大切にしていきたいと思っています。」
(以上、会場で配布された資料より引用)

2012/2013シーズンのパンフを見ると、5月定期と2月名曲に登場となっています。
確かに、回数は減るものの、引き続き札響との関係を保っているので一安心。
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<追記>
11日昼公演。
各ブロックに空席はあったものの、8割程度の入りでしょうか。
まぁ、この曲にしては健闘じゃないのかな。
でも、これはCDなんかより実演で聴いた方が圧倒的に楽しめるんだけどなぁ‥
とは言っても、小生も長らく食わず嫌いだったからなぁ‥
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by capricciosam | 2012-02-11 22:58 | 音楽 | Comments(0)


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