ヤクブ・フルシャ&プラハ・フィルハーモニア管弦楽団@Kitara2012

1 ドヴォルザーク 弦楽セレナーデ
2 モーツァルト ホルン協奏曲第1番
3 モーツァルト ホルン協奏曲第3番
アンコール1 モーツァルト ホルン協奏曲第3番より第3楽章
4 ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
アンコール2 ドヴォルザーク 交響曲第8番より第3楽章
アンコール3 ドヴォルザーク スラヴ舞曲第1番

プラハ・フィルハーモニー管弦楽団は設立されて20年の若い楽団で、指揮者も弱冠31歳。
つまり、「チェコ」という中欧に位置するオケなんだ、というイメージ(先入観?)で、
いわゆる中欧チック、スラブチックな「民族臭」なんてのを期待しても、
現代に生きるオケは、その軸足を完全に外さないまでも、それなりに変貌を遂げている
んだという、当たり前と言えば当たり前のことを聴き進むうちに思い至った。

札響より一回り小型で、室内楽オーケストラよりは大きいようだが、
どの演奏も指揮者のリードに忠実に、誠実かつ的確に演奏されていたことは間違いない。
それは1曲目の弦楽セレナーデからも明らかで、いわゆる「チェコ」らしさ
(これもあいまいな言い方になってしまいますが、中東欧=スラブ=土臭さor民族臭なんて
連想の類です)なんて、小生はこれっぽっちも感じなかった。
むしろ、客観的(というか、インターナショナル的というか)に「良い音だなぁ~」という
印象である。オケの存在する地にまつわることは大事にしつつも、時代を呼吸しつつ
「良い音」を追求していく指向性を指揮者のフルシャ含め彼らが有するためなのでしょう。
従って、3曲目の「新世界」も同様の傾向の演奏であったように思う。

ところで、当夜のお目当ては2曲目、3曲目でソロを務めたラデク・バボラーク。
完璧な技巧に裏打ちされて、自在に吹きまくるのですが、
ホルンの柔らかい響きが大ホールに満ちた一時は、幸福感に満たされた一時でも
ありました。今回の日本ツアー全6回でラデク・バボラークさんが演奏されるのは
たった2回、しかも札幌が最後とは。もうこの2曲を聴けただけで大満足でした。
サイトウ・キネンや水戸室内管でも演奏されていることから来日の機会も多い
のでしょうか、アンコールの紹介は結構、達者な(?)日本語でされたのにはビックリ。

アンコールも2曲と大サービス。終演は9時30分でしたが、
意外と足早に席を立つ人も目立たず、聴衆の満足度も高かったようでした。
空席は2階席、3階席で目立った程度。
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by capricciosam | 2012-03-08 23:16 | 音楽 | Comments(0)


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