見せよう底力

今日からセンバツが始まった。
本音を言うと、夏の甲子園に比べ関心は薄い。
やはり、3年生まで含めた総力戦に比べ、やや恣意的に選ばれてるのではという疑念が残り、
ひっかかるからなのだが、だからといって出場するチームにはなんの偏見もない。
今年の選手宣誓は被災地石巻工業高校に。
前日のリハーサルを休んで、思わず不安を感じたが、本番では見事な宣誓だったようです。

「宣誓。東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には、
苦しくて心の整理がつかず、今も、当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、
悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、
その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けましょう。
感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。
我々、高校球児ができること、それは、全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
平成24年3月21日、選手代表、宮城県石巻工業高等学校野球部主将、阿部翔人」
(宣誓全文、以上読売新聞3/21より引用)

帰宅してTVで観たが、阿部選手の宣誓には素直に感動した。
齢17歳から発せられるメッセージの力強さに。
ちなみに、石巻工高は校舎1階まで津波をかぶり、グラウンドも暑さ11cmのヘドロが堆積。
野球部員が泥かきをはじめたものの、悪戦苦闘している中、自衛隊や米軍、ボランティアら
延べ1000人が手伝いに駆けつけてくれ、約1カ月で、2トントラック300台分の泥やがれきを
撤去したとのこと。その甲斐あってか、努力が稔って、昨秋の県大会で準優勝し、
21世紀枠で甲子園出場を果たしたとのこと。これだけでもグッとくる。

「甲子園に出発する際、父克彦さん(46)から、宣誓に当たった場合に備えて
文案を託されていた。。
「お前には『震災に負けない』という被災者の思いを全国に伝える義務がある」。
選手宣誓が決まり、石巻工ナインは宿舎の2階の広間にホワイトボードを置いた。
「東北、宮城、石巻を代表するものをみんなで作り上げよう」と、
ナイン一人一人は思っていることを率直に書き込んでいった。
「勇気」「感謝」「底力」「あきらめない」……。
阿部主将は「笑顔」という言葉にこだわった。「自分たちにできるのは笑顔のプレー。
いろんな支援を受け、元気で頑張っている姿を全国に見せることだ」と。
克彦さんの案をベースに文章を練り、17日夜に完成した。」
(以上、毎日新聞3/21より引用)

そうか、みんなで練り上げたからこその宣誓文だったのですね。
だからこそ、より気持ちの込められた力強いメッセージだったのだと思います。
石巻工業高校は明日の大会第2日第3試合で神村学園(鹿児島)と対戦します。
みなさんのご健闘を祈ります。
<追記3.22>
神村学園(鹿児島)9-4石巻工高(宮城)
一時は逆転した粘り強さは、地元のみなさんを奮い立たせるものが
十分にあったはずです。
選手の皆さん、お疲れ様です。

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by capricciosam | 2012-03-21 21:50 | 時の移ろい | Comments(0)


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