中島みゆきLIVE歌旅劇場版@ワーナーマイカルシネマズ江別2012

風邪が治りきらないまま公開初日にカミサンと足を運びました。
2010年コンサート以来、二人揃って中島みゆきさんに関心を持ったので、
少々の具合の悪さなんて言ってられません。

初めに「ライブ映像」に関して、どう思っているのかということを。
「ライブ」というのは、実際の息づかいのあるステージと客席の空間の共有、
お互いの反応のやりとりという双方向性が重要なファクターだろうと思うので、
一方通行的な「ライブ映像」に対しては少々懐疑的です。
それに、映像ではステージの「熱さ」がダイレクトに空間を通して伝わらないもどかしさが
つきまとい、客席もボディアクションを示してその気分をステージに伝えることもできない。
もっとも、後者に関しては「それでもノリノリだぁ」的な一部の例外もあるんだろうとは思いますが‥
にしても、一方的なのは避けられない事実ですから、どうしてもライブそのままとは
いかないのは致し方ないというものでしょう。
それで、若い頃からライブ映像として公開される映画は、まず観たためしがなく、
最近では、映画化された「マンマ・ミーア」で否応なくみせられた疑似ライブ映像の
ラストシーンに、はっきり興ざめしたものです。
(蛇足の典型例。ぜひ劇団四季版をご覧になって、ライブを楽しんでください)

そんな、考えと体験を踏まえた小生ですから、今回の「歌旅」劇場版に対しての評価は
辛目になるのかな、と考えたのですが、見終った後の満足度は高いんですね、これが。
確かに、ライブ映像ならではの一方通行的な性質が変わる訳はないのですが、
ズームアップされた映像を多用することで得られるみゆきさんの表情の変化
(ホント、歌いながら歌詞に合わせて瞬時に切り替わること、あっぱれ)を追い、
みゆきさんの手による歌詞の世界の深さに耳を傾けているうちに、次第に身体中がヒートアップ。
もう、最後までスクリーンに釘付け状態となってしまいました。

「いや~、良いオンナだね。」

なんて、思わず心の内でつぶやいたものの、

「いやなんか違うな、この人は。
見かけは確かに女性だが、性を越えてるんじゃないか。
確かに、しなやかさやこまやかさといった繊細な視点を保持しつつも、
むしろ、気っぷの良さとか、男気、大将なんて男性らしい言葉を
思わず連想するのはどうしてなのかな。
きっと、人間としての度量の大きさ、ど迫力なんだろうなぁ~」

そんな風に自分なりに得心して帰宅しました。
まさに、大人(たいじん)の気迫に触れて心洗われる思いとでも言ったらよいのでしょうか。
そんな一時も良いな、と思われる方には、ぜひお薦めしたい作品です。

歌でつなぐためコンサート中のMCはほとんど収録されていませんが、
その中での一言が印象に残りました。

「同じ時代に生まれてくれて、ありがどう」

いえ、いえ、こちらこそ。

2007年12月東京フォーラムで収録されたライブ映像に若干の映像を加えていますが、
核になっているのは、あくまでもコンサート映像です。
道内は江別、小樽、北見、釧路のみ、5/12から2週間限定公開です。
(特に、今回は札幌での公開がありません)
ライブ映像そのものへの懐疑は完全に払拭された訳ではないのですが、
コンサート会場がある程度限定される中では、こういうのも確かにありだな、と思い直しました。

公式HPは、こちらです。
曲目も公開されています。
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by capricciosam | 2012-05-12 23:36 | 映画 | Comments(0)


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