パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送交響楽団@Kitara2012

1曲目 リスト/ピアノ協奏曲第1番
2曲目 マーラー/交響曲第5番
アンコール ブラームス/ワルツ第3番

フランクフルト放送響は2000年にKitaraに来演しています。
その時の指揮者はエリアフ・インバルさんで、モーツァルトとマーラー(この時は1番)を演奏。
特に、このコンビでのマーラー録音はシリーズ化されていたのでマーラーに注目していました。

当時の印象としては、ドイツの放送局所属のオケでも有名どころらしく、
実に端正、かつよく鳴るオケだなぁ、というものでした。
もっと言えば、表現も丁寧で、フルオーケストラらしい音量にも不足はないのですが、
一方で、どこか冷静さを失わずに演奏をやり遂げた、かのような印象でした。
そして、当時はこの印象に主に貢献しているのはオケの特質というよりも
インバルさんの影響によるものではないのか、と思ったものです。

さて、今夜の演奏(特にマーラー)を聴き終えてみると、
サウンドの基本的な印象は12年前と変わりません。
基本的にオケがうまいことは間違いなく、特に、管楽器群のうまさには脱帽ものです。
ヤルヴィさんが演奏後真っ先に立たせていたのは、ホルンの首席でした。
トランペットの首席は2番目でしたが、出だしのちょっと事故になりかけが、
この位置になってしまったのかもしれません。

燃えつつも冷静という特質は本来フランフルト響の持ち味なのでしょうか。
しかし、この特質は何もオケだけのものではなく、今回Kitara初登場の
ヤルヴィさんの影響も強くあるのではないか、と思いました。
指揮する後ろ姿が燃えに燃えていないか、と言えば決してそうではない。
むしろ、豊かな身振り手振りでオケを引っ張る姿は頼もしくさえある。
しかし、印象としては終始冷静(クール)なのだ、何故か。
その点ではインバルさんと似たような思い(否それ以上かもしれない)を
抱いてしまいました。
12年経っても、似たような指揮者で聴くとはなんとも不思議な気分です。

マーラーの5番はKitaraでは2006年にゲルギエフ、2009年に、M・T・トーマス
聴いていましたが、この曲は何度聴いても飽くことがありません。
今夜も素晴らしい演奏に酔いしれて大満足でした。

リストのピアノ協奏曲のソリストはアリス=沙良・オット。
ソリストとしての力量は十分とは思うものの、まだまだ発展途上のような印象。
アンコールにブラームスの小品。
(ホント、演奏時間は1分あるかないか、こんなに短いのは久しぶり)
c0007388_23254760.jpg

<蛇足>
その1 ソリストのアリス=沙良・オットさんは、なんと裸足!!
     ソリストが裸足とは初めて見たが、気持ちいいんだろうね!?

その2 Japanツアーの初日だったとはビックリ。
     松戸、横浜、名古屋、福岡、東京と6/8まで続くようです。

その3 お隣のご夫妻のご主人の発言から
     「おっ、ソリストにはヒラリー・ハーンもいるんだ。彼女に来てもらいたかったなぁ」
     まぁ、今売れてますから、わからないでもないなぁ‥
[PR]
by capricciosam | 2012-05-31 23:42 | 音楽 | Comments(0)


<< さようなら尾崎紀世彦さん ライオンキング@北海道四季劇場... >>