大原美術館展@北海道立近代美術館2012

国内でも屈指の美術館として有名な大原美術館(岡山県倉敷市)。

数十年前ですが、独身時代のカミサンや知人がほぼ同時期に訪れていて、
収蔵作品の絵はがきをお土産にもらっていました(一枚の重複もなし)。
その規模といい、収蔵作品の多さといい、話を聞いているだけで
一度は訪れてみたいものだ、とかねがね思っていました。
絵はがきは、今も時々引っ張り出してきては眺めています。
セザンヌ、ロートレック、ピカソ、デュフィ、ゴッホ‥
印象派を中心に見応えのある作品が多いな、という印象をもっていました。

それで、今回は北海道初上陸とのことですから、絵はがきで楽しんでいたうちの
何点を鑑賞できるのか、と期待してでかけました。
結果は2点だけ。パリ郊外(ユトリロ)、静物(ヴラマンク)。
正直、ちょっと肩すかしを喰らったような気分だったのですが、
でも、それ以外の作品も見応え十分でしたから、
やはり大原美術館の膨大なコレクションの一部に過ぎないということですね。
今回観たらわざわざ倉敷まで出かけなくても良いかな、なんて甘い考えは通じませんでした。
まあ、残りの作品をこの目で見る楽しみが残りましたから、
機会を見つけて一度は訪れてみたいものです。

また、現代作家のコレクションにも力を入れているとのことで、
「生きて成長していく」美術館としての一端を垣間見ることができたのは幸運でした。
中でも、福田美蘭の「安井曾太郎と孫」が印象に残りました。
コレクションの中に安井曾太郎の「孫」という、洋イスに座っている孫をモデルに
描いてる一枚がありますが、この描かれている様子を、まるで見ていたかのごとく、
安井タッチで第三者の視点で描いてます。
おふざけとでも、パロディとでもとれそうですが、福田氏の視点が強烈に感じられ、
絵画における換骨奪胎の手法としては見事な一品というべき作品であると思いました。

小谷元彦の「ロンパース」には、偶然の再会を果たした。
小谷の有する繕われた皮膚下への強烈な関心の一端が現れていることを再確認。
万人受けする作家ではないとは思うが、今後の変貌が楽しみな作家の一人だ。
7月8日まで開催。
c0007388_17124522.jpg

[PR]
by capricciosam | 2012-06-16 17:12 | 展覧会 | Comments(0)


<< 週末ブロガーと化しています 淡々とした休日 >>