カルテットという名の青春@BS朝日

前回の記事で「週末ブロガーと化しています」だなんて、
開き直ったタイトルをつけてしまうくらい6月の記事更新は少なかったですね。
昨日も、書こうと思えば書けたのですが、ズルズルと夜に。
怠惰から脱するのは勇気がいるものです、ハイ。

さて、今日から7月。
過ぎ去った半年はさておき、7月はPMFもありますから少しは更新できるかな、
と思っています。
に、しても最近は暑いんですよね。
今日も窓を開けると風が強いし、それでやや蒸した状態の室内でこれを書いています。

さて、話はちょいと戻って、昨夜のこと。
チャンネルを変えたら「カルテットという名の青春」という番組が入っていました。
タイトルに惹かれてみていると、若き日本人カルテット「ジュピター弦楽四重奏団」の
欧州での研鑽ぶりを数年に渡って追跡したドキュメンタリーということがわかりました。
ほぼ後半しかみることはできなかったのですが、見応えはありました。

技術的には申し分のない彼らなのですが、指導を受けるタカーチ教授からは
「もっと自由に、心を表現しなさい」と言われます。
しかし、シンプルなアドバイスではあるものの、それを演奏において表現することは難しく、
壁にぶち当たります。
特に、第一ヴァイオリンの植村太郎さんの悩みは大きかったようで、
レッスンの際に弾いていたベートーヴェンでは、タカーチ教授が業を煮やして
彼に替わって弾くと、聴いていた彼が「感動しました」と言って涙を流すのです。
確かに、タカーチ教授が弾くと、音楽が語りかけるがごとき変りようでしたが、
これが極める、深めるということなのでしょうか。
やはり修行は大変です。

番組は、カルテットとしての活動は一旦休止して、各々がさらに自己研鑽を積んでいく
ことで終わりますが、最後にメンバーに心理テストのような質問をしています。
これは、追跡当初にも同様の質問をしていたようで、彼らの変化でもみているのでしょうか。
質問は「あなたがおでんのタネなら、どれにあたりますか?」というもので、
それぞれ興味深い回答でした。

先ほどの植村太郎さんですが、当初は「だいこん」と答えていたのが、「がんも」に変わります。
ぐだぐだになってなんでも吸収していそう、と笑顔で回答していましたが、
迷っていた頃に比べたら、その後の左中指の腱を切ったアクシデントを克服して、
一皮むけていった感じですね。

ところで、彼らのHPトップにはヴィオラの今井信子さんの言葉が掲げられています。

「私はこのジュピター弦楽四重奏団がこれからの日本を担う4人だと確信し、
音楽性、人間性において彼らに夢中です。」

日本人だけの弦楽四重奏団と言っても、スタート当時の東京クワルテットぐらいしか
世界的に活躍していないと思いますから、再開した暁の活躍には期待したいところです。

ところで、彼らが「ジュピター・カルテット・ジャパン」を結成したのは2004年。
PMFが弦楽四重奏コースを開設したのは2005年から2009年まで。
ひょっとしたら、と思ってHPのフォトギャラリーを覗いてみたら、
やはり参加していましたね。2008年のPMFでした。
c0007388_14153970.jpg

それで、当時のアカデミー生のメンバー表を確認したら、なるほど間違いありません。
ちょっと見にくいとは思いますが、最下段の赤で囲った4名です。
c0007388_14161735.jpg

残念ながら、この年の弦楽四重奏演奏会で小生が聴いたのはPMFウィーンのみでしたから、
彼らの実際の演奏は聴いていません。
だからこそなのですが、再開した暁にはぜひ聴いてみたいものです。       

この記事を書きながら聴いているのは、このドキュメンタリー後半で
タカーチ教授の前で彼らが弾いていたベートーヴェンの第12番。
c0007388_14281757.jpg

[PR]
by capricciosam | 2012-07-01 14:31 | 音楽 | Comments(0)


<< もうすぐPMF2012 週末ブロガーと化しています >>