ファビオ・ルイジ&PMFオーケストラ(Aプロ)@PMF2012

演奏されたのは次の2曲。

1 ストラヴィンスキー ペトルーシュカ(1947年版)
2 チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調「悲愴」

1は見渡したところPMF生のみで、2では各パートの首席に指導陣が加わる、
という近年定着したやり方となっている。
コントラバスだけで11と相変わらずのボリュームなので、音量が不足するということはない。
しかし、スタートしてからまだ10日余りの急造オケだけに、アンサンブルの練り具合はどうか。
その年のPMFオーケストラの出来映えを占う意味でも、また今年は最後に控えた中国公演に
持っていくプログラムでもあるだけに期待して出かけた。

1では、炸裂するリズムを支える打楽器陣をはじめ、各パートともに健闘。
ただ、ホルンはじめ金管には時々乱れがあったことから、後半はもっと良くなるのだろう。
1947年版は4楽章から構成されるが、30分余り連続で演奏されたため、
一旦崩壊したら大変なことになるのだろう。
そのためPMF生の緊張も相当のものだろうが、指揮するルイジさんとてそれ以上か。
それ故、指揮ぶりは先日の札響で見られた抑制された、慎重なものになるのか、
と思ったら、もっと動作にメリハリをつけて、グイグイと引っ張る感じで
オケをコントロールしていた。

これは2になっても変わらず、むしろ1より大胆になった感じがした。
そのせいか、演奏自体にのびやかさとダイナミックスさが溢れ、
大変感動的なものに仕上がっていた。
もっとも、各パート首席の指導陣が抜けてからもこうなるのか、どうかは定かではない。
しかし、十分期待が持てる内容だったことは間違いない。

ところで、気になったのはルイジさんの指揮ぶりの変わり様だ。
やはり、曲の違いというより、オケの違いなのでしょうね。
札響の時は、お互いが慎重な手合わせをしているような雰囲気が感じられ、
サウンドとしてはきっちりしているものの、小さくまとまったような印象でした。
それに比べ、PMFオーケストラは、指揮者が前にでなければならないという
指揮者とオケの力関係があります。
それが、2では信頼しているプロが加わって支えることから
より大胆になった、とも考えられます。
単純にプロとアマの違いとも捉えられなくもないのですが、
むしろプロ同士だからこその違いだったのかもしれません。

PMFオーケストラ演奏会としては注目していたAプロだけに
空席なんて目立たないだろうと思ったら、各ブロックとも結構あったのは意外。
しかし、それでも四方へのお辞儀で応えるルイジさん。
好感度アップします。
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by capricciosam | 2012-07-14 23:45 | 音楽 | Comments(0)


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