六代桂文枝襲名披露公演@札幌市教育文化会館2012

「年末恒例の『2012 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が
3日発表され、今年大ブレイクしたピン芸人スギちゃんの持ちネタ「ワイルドだろぉ」が
年間大賞に選ばれた。芸人による大賞受賞は2008年のエド・はるみ「グ~!」以来4年ぶり。」
(以上、オリコン12/3付けより引用)

この頃はほとんどバラエティ番組は見ないので、どの程度の凄さなのかは
知るよしもないのですが、ホントに大賞にふさわしいの!?
そう言えば、エド・はるみさんも、小生の中では「あの人は、今」状態。

こんなこと書いてると、えらい堅物のように思われそうですが、
いえいえ、決してそんなことはございません。
若い頃はバラエテイ番組やお笑い番組は好きでよく見てたものです。
語呂合わせやダジャレを言っては周囲の笑いをとっておりましたが、
この歳まで生きてくると、やはり自分の「好み」というのができあがってますし、
そんな自分なりの尺度で判断すると、最近のお笑いはつまらない。

例えば漫才なら、オール阪神・巨人さんのような、しゃべくりのおもしろさで
楽しませてくれるタイプは大好きなんですが、TVではなかなかお目にかかれない。
同様のタイプで言えば、宮川大助・花子さんも好きですね。
一度生で楽しみたいなぁ、と思っていたら、最近ひょんなことから実演を楽しむことができました。
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久しぶりの落語会は桂文枝襲名披露公演。
チケットをプレゼントされたので、ホイホイ出かけてきました。
当日の出演順に振り返ってみます。

◆桂三段
札幌出身。鮨やでの短い枕から、古典落語「松山鏡」へ。
三段が初めて師匠に稽古をつけてもらった思い出の作品とのこと。
鏡に写ったおのが顔を都合良く解釈していく頓珍漢ぶりを無難に演じたが、やや平板。
もう少し登場人物が浮き出てくればなお良しという感じ。
まだ、会場は暖まりません。

◆桂枝光 
師匠が北海道に住んでもう20年になるそうですが、
特徴的な北海道弁を取り上げた小話を繋げて会場を暖めていきます。
生活実感あふれる地元ネタを繋げて聴かせる力は、さすがです。

◆桂米團治
父親の桂米朝との絡みをいろいろ枕にしていましたが、
小米朝時代に初めて独演会を開いたのが札幌だったとのこと。
独演会当日、名ビラを見ると「子米朝」となっていた。
「確かに、間違ってはいない。」と笑わせます。 
落語は「七段目」(芝居道楽)。
仮名手本忠臣蔵からで、若旦那と定吉のドタバタを巧みに活写し愉しい。
ちなみに、ここの下げは通常は「てっぺんから落ちた。いいえ、七段目から」
となるらしいのですが、「七段目から落ちた。いいえ、てっぺんから」と、
桂一門では通常と異なるらしい、とのネタを検索で見つけました。
さて、あの夜はどうだったかな~!?

休憩を15分はさんで口上です。
舞台下手から上手に向かって、桂きん枝、桂米團治、桂文枝、宮川花子、宮川大助が
緋毛氈の上に並びます。宮川花子さんと大助さんが大いに笑わせるうちに
桂文枝本人が挨拶せずに終わってしまいました。
本人が正式に挨拶しない口上というのもありなんですか!?
口上に出くわした経験が少ないのでびっくりです。

◆宮川大助・花子
毎度おなじみの夫婦ネタなれど、聞き飽きしません。会場は大笑いです。
お二人の会話のテンポ、間が抜群で、漫才を依然磨き上げてる感じがします。
会場が大いに暖まったところで真打ち登場。

◆桂文枝
上方落語では見台、小拍子、膝隠付きで演られるらしいのですが、ここで初めて登場。
小拍子が載っていたので、どんな風に使うのかと思っていたら、
場面転換でカチッと鳴らすんですね。
枕から本題へ、本題の中の場面転換で、そんな風に師匠は使われていました。
創作落語一筋の師匠故、落語のタイトルはわかりません。
「親父のCDデビュー」とでもつけたい内容でしたが、
要は道楽親父が財産を使い果たすんじゃないかと心配する子供達の話。
すでにネタになっているのか、襲名に向けて新たに作られたのかは不明ですが、
兄弟間の会話などやや冗長で、もっと刈り込んでくれたらわかりやすかったな、
という印象を持ちました。
それに、下げも何秒か前に読めちゃったよ。あちゃ~
この段階では、今後はネタを変えたらいかがでしょうか、とよけいな老婆心も起きます。

師匠が挨拶もそこそこに引っ込んだところで、上手に桂きん枝が再登場し、
会場にカラオケが鳴り響きます。
すると、衣装換えして再登場した文枝師匠がマイク片手に歌います。
歌うは、先ほどの落語に登場した「浪速恋サブレー」
「そうか、こうくるなら、ネタは変えられないな」と得心。
吉本新喜劇風に内心ではズッコケましたが、こういう演出も初めて。
お笑いの方の襲名公演というのは、なんでもありなんですね。驚きました。

終演は21時40分とゲルギエフ同様、遅かったなぁ~。
道内は前日の伊達公演と翌日の音更公演のみでしたが、
12月にはパリでも公演し、来年の5月まで公演は続くようです。
TVで見るとお若いと思っていましたが、師匠も69歳。
長丁場を無事終えられることを。
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by capricciosam | 2012-12-03 23:41 | 舞台 on stage | Comments(0)


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