ちょっと入院していました

3月下旬になったというのに、軒下の雪は結構な高さです。
特に、3月に入ってから2回続けて週末に大荒れとなったのが影響したのでしょう。
このまま行けば、雪融けが遅くなるのは避けられないのかもしれません。
とは言っても、陽射しは確実に明るさを増してきているのが体感され、
この間の日曜日は歩いていても実に気持ちが良かった。
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実は先々週に外科に入院し、手術を受けて、先週末退院したばかり。
入院は久しぶりでした。10数年ぶりでしょうか。
正直外来段階で入院計画の説明を受けても、
身体にメスを入れられるというのは内心おっかなびっくりです。
でも、実際に手術を体験して、その後周囲の入院患者と色々話しをしてみると、
当初外科手術に抱いていたイメージはほぼ払拭されてしまいました。
患者の身体の負担を少なくして、社会復帰をスムーズにさせる。
その点は想像以上で、こうして復帰して早々働くことができるのもありがたいことです。

以前観た映画「プロメテウス」で全自動手術マシーンが登場し、
主人公がこのマシーンに乗り込み、全身麻酔もかけずに腹を横一文字に切って
体内で成長するエイリアンを取り出すシーンがありました。
観た時はグロさもあり、荒唐無稽と一笑に付すことも可能だったのですが、
医療技術の進歩は遠い将来には案外実現できるのかも、と
この度の入院でやや本気で考え直してしまいました。

入院期間中はPCもなくブログの更新はできず仕舞いだったのですが、
代わりにtwitterでつぶやいてばかりいました。
普段の休日でもこんなにつぶやきませんが、やはり無聊をかこつ入院生活。
入院生活の記録も兼ねて、いつもより多目につぶやいていました。

入院していたら、検査や検温等がなければ、規則正しさとともに襲うのが「退屈」。
退屈しのぎに雑談するか、持ち込んだ本を読むか、ラジオを聴くのが主でしたが、
その間の退屈しのぎの最大のものはWBC観戦でした。
ちょうど東京ドームでの第2ラウンドだったので、毎試合TVを観ながらツイートです。
結局、米国での準決勝で敗れ3連覇は叶いませんでしたが、
決勝はプエルトリコVSドミニカというカリブ勢。(オランダだって事実上はカリブ勢の一角)
両者とも日本は予選ラウンドでは対戦していませんが、
仮に予選ラウンドで対戦していたら準決勝進出自体危うかったのかもしれません。
<追記3.23>優勝はドミニカ共和国。無敗での優勝は初。すごい。

しかし、日本人の現役メジャーなしでも、あれだけ戦えたんですから大健闘です。
対プエルトリコ戦で、マエケンと能見が打たれなかったら……、
井端、内川の重盗が成功して追加点が入っていたら……、
そんな「たられば」を考えるよりも、国内の現役プロ選手だけでも準決勝まで進出できる
ことが証明された、これが日本野球の基礎体力と確認できた、
あとの数ステップを勝ち抜くにはどうしたらよいのか、と考えていった方が
4年後に向けた対策となりそうな気がします。
侍ジャパンの皆さん、お疲れ様でした。

さて、もうひとつだけ触れておきたいのがTPPです。
15日安部首相がTPP交渉に参加することを表明しました。
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昨年総選挙に配布された自民党のパンフレットには

「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPP交渉参加に反対します。

と明記されており、道内選出の自民党の候補者も「断固反対」と表明して
当選したはずです(道内各地で釈明に追われているようですが)。
でも、この公約もよくできていて、

「聖域なき関税撤廃」が前提にされないなら、TPP交渉参加には反対しません。

とも読めることは、選挙期間中からわかっていたことですから、
関係者が今更「裏切られた」と言っても遅いと思います。
だました方が悪いのか、だまされる方がおろかなのか。

また、参加表明とともに政府試算が表明されました。

「日本が環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合の国内産業への影響について、
政府が農業分野で数兆円規模の大きな打撃を受けると試算していることが14日、
分かった。政府関係者は取材に対し農業への影響を「3兆円」と明言。
ただ工業製品などを含む全体ではプラスの経済効果があるとしている。」
(道新3/15より引用)

まぁ、トータルとしてプラスだから農業等の一次産業は減少してもかまわない、
という乱暴な考え方にしか思えないのですが、
北海道のような一次産業主体の地方は、関連産業も含めると影響は甚大となり、
地域崩壊の危機という言い方は過剰な表現ではない、と思います。
北海道に暮らす一道民としても決して他人事ではありません。

ただし、この試算もまったく対策を講じないという前提らしいので、
参加することになれば、きっと膨大な金をつぎ込むことをしてくるのでしょうが、
財政赤字が1000兆円を越えるのにどの程度やれるのか疑問です。
と、いうよりも1990年代のガット・ウルグアイラウンドの時だって
農業分野に何兆円もつぎこんでも、結局、日本農業の体質が強化されなかったことは
歴史が証明しています。当時の政権の中心も自民党。
自民党は元々構造改革に熱心ではない政党のようですから、
非効率な税金投入だけで、なんら政策効果も無く、
ただただ国家の財政赤字を膨らませるだけではないかと恐れています。

それに、この試算で問題だなと思ったのは、食糧自給率がさらに低下すること。
現在でも50%に満たない自給率の低さが問題だというのに、
生産額ベースで何兆円も減少するということは、その分自給率も低下することは明らかです。
その分輸入食糧の割合が増え、これらを食べる機会が増すということです。
輸入食料は果たして安全で安心だと断言できるのでしょうか。
しかも、輸入ストップというリスクは決してゼロではありません。
国民生活を不安定な状況に一層追いやることは果たして政策として妥当なのでしょうか。

TPP自体は年内妥結を目指しているということで、
例え日本が交渉のテーブルについても残された期間はごくわずか。
そんな短時間で果たして、日本の国益とやらは死守できるのでしょうか。
すでに固められた内容にただサインするだけではないのでしょうか。
一国民としては、安部首相のお手並み拝見といかざるを得ないのですが、
普天間移設を巡って無様な申し開きをせざるを得なかった鳩ポッポのように
ならないよう祈るばかりです。
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by capricciosam | 2013-03-20 06:40 | 時の移ろい | Comments(0)


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