今日の札幌は今シーズン初の真夏日。暑かったですね。
さて、札幌の初夏の風物詩となったPMFですが、ついに開幕しました。 スタートのSプログラムは「ヴェルディ&ワーグナー生誕200年記念プログラム」 ということで、以下の曲が演奏されました。 1 モーツァルト 歌劇「魔笛」序曲 2 モーツァルト ホルン協奏曲第3番 3 ワーグナー 歌劇「ローエングリン」から「第1幕への前奏曲」 4 ワーグナー 歌劇「ローエングリン」から「第3幕への前奏曲」 5 ワーグナー 歌劇「ローエングリン」から「婚礼の合唱」※ <休憩> 6 ワーグナー 歌劇「タンホイザー」から序曲(ドレスデン版) 7 ワーグナー 歌劇「タンホイザー」から「入場行進曲」※ 8 ヴェルディ 歌劇「アイーダ」から前奏曲 9 ヴェルディ 歌劇「アイーダ」から「エジプトに栄光あれ」「凱旋行進曲」※ ※PMF祝祭合唱団が加わる 歌劇中心のプログラムでしたが、協奏曲は2だけ。 ホルンソロはラデク・バボラークさん、しかも第3番。 これは、まさしく昨年3月のプラハ・フィル演奏会での演奏曲のひとつですから、当時の再現です。 当時の記事には、 >完璧な技巧に裏打ちされて、自在に吹きまくる と、書いたのですが、まったく印象は変わりません。お上手、の一言です。 しかも、アンコールで演奏してくれたブラド・ルーリッチェの「アルペン・ファンタジー」が これまたいろいろな音色が飛び出し、驚きに満ちた楽しい曲でした。 先日の札響ザ・プリンシパルズでのトロンボーンの場合にも感じた 「オケの中で聴いている<楽器の音色>というのは、実は一種の固定観念なのかも」 という思いは今回のホルンにも感じました。 そのくらい楽器というのはいろいろな音のパレットを持つものなんですね。 指揮者のアレクサンドル・ヴェデルニコフさんは元ボリショイ劇場音楽監督らしく、 2以外の歌劇曲については手慣れたもののようで、あごをあげ、両腕を高くあげる 指揮ぶりで、ぐいぐいオケや合唱をリードしていました。 しかし、PMFオーケストラはその年の初夏に仕込まれた「新酒」故に、 新酒としての熟度が深まるには会期の進行という時間が必要なのは毎度のこと。 それ故、最初のプログラムは、いくら各パートの首席にプロ奏者が加わっても、 練り上げる時間が不足しがちなんだろうな、と感じる面があるのはやむを得ないところです。 それでも、今年の新酒も結構期待のもてそうな、よい音がしていましたから今後も楽しみです。 演奏された曲は、歌劇をまともに聴いたことがない小生でも耳にしたことがある 有名曲ばかりだったので、聴き進むうちに、いつかは歌劇にも足を踏み入れてみたくなりました。 それから、PMF祝祭合唱団ですが、札幌アカデミー合唱団と札幌旭丘高校合唱部の合同で 結成されたようです。両団体とも普段オペラなんてそれ程歌われないのでしょうから、 よくここまで仕上げたものだ、と労いの言葉を差し上げたいと思います。 ただ、札幌アカデミー合唱団は単独の演奏会を2003年、2006年と2回 聞いているのですが、気のせいか以前の方がもっと声が出ていたようにも感じました。 今会期ではまだまだ出番があるようなので、両団体ともに再び素敵な歌声を響かせてください。
by capricciosam
| 2013-07-07 21:34
| 音楽
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