PMFオーケストラAプログラム@Kitara2013

<オール・ドヴォルザーク・プログラム>の本日のAプロですが、
演奏された曲は以下のとおり。

1 ドヴォルザーク 交響詩「真昼の魔女」
2 ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲イ短調
<休憩>
3 ドヴォルザーク 交響曲第8番ト長調

この<オール・ドヴォルザーク・プログラム>ですが、当初来札が予定されていた
チェコのイルジー・コルトさん向けのプログラムだと思うのですが、代役となった
アレクサンドル・ヴェデルニコフさんも修正されずに取り組まれたということのようです。

1,2ではオーケストラはPMF生のみでしたが、Sプロよりわずか6日目なのに
Sプロで散見されたアンサンブルの緩みがほとんど気づかなくなり、明らかに数歩前進。
今年の「新酒」は期待が持てそうと思ったのですが、熟成は進んでいます。

教授陣のPMFヨーロッパが加わったのは3だけ。
さすが、100人規模に膨れあがりますから当然音量は増すのですが、
弦楽器のトップは教授陣だったものの、管楽器のトップはPMF生が首席を占めて
教授陣が次席を務める形でした。オケとしては素晴らしいアンサンブル。
いくら教授陣が入ったとはいえ、PMF生の実力がともなわないと無理な話。
これは、1,2でも感じたことが裏打ちされたような形です。

指揮のヴェデルニコフさんの指揮はSプロと異なり、各パートに向け細かく
指示を伝えるように変っていましたが、これはオケへの手応えに応じたものなのでしょうか。
また、教授陣の加わった3では、曲を入念に彫刻していくかのような印象が残りました。
第一楽章からくっきりと音楽が立ち現れ、第二楽章のアダージョでは
入念に進めるものの、停滞したという印象は受けず、しっかり聴かされたという印象です。
ほとんどアタッカに近い状態で入った第三楽章もいたずらに駆け足で過ぎ去ることもなく
第四楽章もテンポを崩すことはしない。
実に、堂々たる音楽作りをされる方だな、という印象が残りました。
とは言っても、4月のエリシュカ&札響で聴いた同じドボ8とは明らかに違う指向性
(ヴィルトォーゾチック、とでもいうのでしょうか)が感じられました。
ボリショイ劇場改革で短期間で高い評価を得たというのが、頷ける感じです。

1,2は初耳の曲。
1は4月の札響定期で聴いた「水の精」との姉妹曲のようなのですが、
作曲のきっかけとなった詩集の物語も「水の精」同様、なんと残酷なことか。
昔話は実は残酷と言ってもいやはや凄い。演奏は無難な仕上り。
2は聴いていても耳にすんなり入る旋律がやや乏しい感じで、
有名なチェロ協奏曲ほどの有名さがないのも、なんとなく頷けます。
しかし、ソリストのヴェロニカ・エーベルレさんは、非常に端正かつ大胆に
演奏されており達者な腕前を披露されていました。
将来が楽しみな雰囲気をお持ちです。

空席はPブロックや三階に目立ったが、8~9割り程度の入りか。
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by capricciosam | 2013-07-13 20:48 | 音楽 | Comments(0)


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