出光美術館日本陶磁名品選@苫小牧市美術博物館2013

苫小牧市博物館に増築される形で美術館が誕生したのを機に
市内に出光が進出しているご縁で催されたようですが、
日本でも有数のコレクションを誇る出光美術館の名品がみられる機会です。
道内の美術館で陶磁器を収集対象にコレクションしている所はないはずなので、
これだけまとまって「古九谷」を鑑賞する機会はこれからも恐らく少ないだろう、
ということでちょっと遠出してきました。

展示室は2室だけで、「古九谷」はじめ73点が展示されていました。
展示内容は「五彩手の世界」、「中国画譜との関わり」、「青手の世界」、「赤絵」、
「金銀彩・瑠璃釉・鉄釉・染付」とわかれています。

日本色絵陶磁器の黎明期の江戸時代前期に誕生した「古九谷」ですが、
使われている緑、黄、青、紫、赤の五彩に共通するのは、暗さ、深み。
しかし、それらが大皿というキャンパスに力強く、大胆な構図で描かれると
それらの持つ力が混然一体となって現れる存在感には圧倒されます。
特に、緑と黄の二色を基調とした「青手」の一群には、器全体に生気が
みなぎる感じが強まり、より大胆になった作風が魅力的でした。
パンフレットに使われている口径47cmの「色絵菊文大皿」はその代表です。

実を言うと「古九谷」はそれ程好きではなかったのですが、
その意匠の迫力に触れて、小生の中では好感度アップです。
こぢんまりとした展示でしたが、配布されたパンフの解説も充実しており、
見応えのある内容でした。展示は8/25まで。
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<蛇足>
展示を見終えて退室しようとすると、もう一室あり、そこには出光の紹介が。
本業としての出光興産の紹介はもちろんですが、創業者の出光左三氏が
コレクションを始めるきっかけとなった一品を手にしたパネルも。
どんなコレクターにもある、コレクションのきっかけとなる一品。
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by capricciosam | 2013-08-16 06:53 | 展覧会 | Comments(0)


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