札響第563回定期演奏会@Kitara2013

演奏されたのは以下の曲。

1 ドヴォルジャーク チェロ協奏曲ロ短調
2 ブラームス 交響曲第3番ヘ長調

1のソリストは札響チェロ首席の石川祐支さん。
エリシュカさんが取り上げる一連のドヴォルジャーク作品の主なものとしては、
交響曲の前期分とピアノとヴァイオリンの協奏曲は残っているのですが、
恐らく1が最後なのかな、と。
そう考えると、ソリストの選定はある程度慎重を期すのかな、とも思うのですが、
御自分が客演するオケの首席を持ってくるというアイデアはなんとも素敵かつ挑戦的で、
それだけ石川さんが厚い信頼を勝ち得ている証なのでしょう。

この曲はソロが雄弁に語ることも可能だとは思いますが、石川さんは勢いにまかせることなく、
オケと丁寧に対話を重ねる方向で演奏されているんだな、と思われました。
しかも、エリシュカさんも、決してオケをあおることなく伴奏を務められている。
聴き終えてみると、雄大というよりは、親密という印象が残りました。
別に違和感があるということではなく、なにやら既視感に襲われていました。
牽強付会的な言い方とは思うのですが、以前ミクローシュ・ペレーニが札響と共演した際に
演奏していた方向性と似ていたように思いました。
あの時はソリストのアンコールで石川さんはじめチェロパートの皆さんが、
食い入るようにペレーニを見ていたのが印象深かったのですが、
今日も鳴りやまぬ拍手に応えアンコールを一曲。

J・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲第6番サラバンド

絶品の一言につきます。もっと聴きたくなりました。

休憩後の2では、今後の定期演奏会で取り上げていくのだろうブラームスが演奏されました。
ドヴォルジャークを終えた後はスラブ系の作品を取り上げるのかな、とも思っていたので、
ブラームスとは意外でしたが、これが望外の収穫。
きちっと構成感を保ちながら、歌うべきところは歌わせるという点では、
エリシュカさんに最適な作品だったのかも知れません。実に聴き応えがありました。
前半同様ステージにマイクが立ち、ライブ録音されているようでしたから、
ブラームスの交響曲チクルスの一環として演奏されるならきっと発売されるのでしょう。
楽しみです。
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by capricciosam | 2013-10-12 21:01 | 音楽 | Comments(0)


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