PMFステージオペラ「ナクソス島のアリアドネ」@Kitara2014

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過去のPMFではステージオペラ形式でオペラを取り上げていたが、
オペラへの苦手意識が先に立ち、一回も足を運んでいませんでした。
今回は北海道初演というだけでなく、指揮者の変更が背中を押しました。

初めて体験するだけに物語というか構成を頭にいれるため予習。
御主人様の悲劇と喜劇をいっしょに演れ、との話、というか前提に
よくこんな発想をするな、無茶苦茶だなと感心するやら、あきれるやら。
全2幕のうち前半は劇中劇開演前の混乱を描く、メイキング的位置づけ。
後半は本番の劇中劇。前半40分、休憩20分、後半80分と長丁場。
しかも、膨大なセリフをドイツ語で演られるので、字幕付きはありがたい。
(とは言うものの目線がステージから少しはずれるのが少々痛いが致し方ない。)

予習のおかげで退屈することはなかったが、残念ながら前半は印象が散漫。
おもしろくなって、身を乗り出したのは後半。
アリアドネの独白に耳を傾けていると、コメディアンたちが邪魔をする。
中でもそのひとりツェルビネッタの大アリアは聴かせどころ。
実際作曲したR・シュトラウスはこの大アリアを書くことに夢中になったようですが、
演技しながら見事に歌い通した天羽明恵さんに会場から盛大な拍手が湧きました。
きっとこのオペラでも見せ場なんでしょうね。
さらに、アリアドネとバッカスの見事な二重唱で圧巻の幕切れ。
会場の盛大な拍手で、カーテンはないものの、カーテンコールが繰り替えされました。
第九のソリストの皆さんも再び登場していましたが、中でも圧巻だったのは水口聡さん。
「全然、違うじゃん!?」

オペラに通じているPMFウィーンが要を務める小編成オーケストラも
沼尻竜典さんの指揮の下まとまっていたと思います。
沼尻さんの指揮で演奏を聴くのは初めてでしたが、手堅さが印象に残りました。
今度はクラシックの他のジャンルで聴いてみたいですね。

2日目でしたが、空席はあまり目立たず。
帰りには出演者の一部が並んでお見送りしてくれましたが、
断続的に拍手が起こる現象が起こっていました。
こんなことは初めてでしたが、聴く側の満足度の高さの表われでしょう。
組織委員会も別刷りチラシをつくってPRしていただけに、まずは良かったですね。

<蛇足>
同日PMFオーケストラは苫小牧市で演奏会(7/19と同じプロ)ですから、
PMF生も分離し、指導陣も弦楽器と管楽器・打楽器で別れるという形がとられています。
PMFヨーロッパの指導陣としては、今回がPMFでのラストの演奏会となりますから、
とうとう指導陣がいっしょにステージで演奏することなく終わりました。
今回初かな?それとも過去にもあったのかな。
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by capricciosam | 2014-07-21 05:11 | 音楽 | Comments(0)


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