PMF特別コンサートⅡwithナカリャコフ@Kitara2014

演奏されたのは以下の曲。

1 武満徹 弦楽のためのレクイエム
2 ヴィットマン トランペット協奏曲「ad absurdum」 日本初演
3 モーツァルト ホルン協奏曲第4番変ホ長調
4 ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調

今回の演奏会はタイトルに「with ナカリャコフ」とわざわざつけられているとおり、
セルゲイ・ナカリャコフに献呈された2とホルンに代わってフリューゲルホルンで
演奏される3が、なんと言っても聞き物だった。

2ではトランペットの詰まった感じの音が「一体どこで息継ぎしているのだろうか」、
というくらい間断なく聞えてくる。「循環呼吸」というらしいが、
演奏を終える約15分間の間、頭の中は「?」だらけであった。
奏法の難易度は素人には不明だが、決して簡単なものではないんだろう。
トランペットが途絶えるようにソロを終えると、会場からは盛大な拍手と
ブラボーが飛んだことからも小生と同じように圧倒されて聴入っていた人が
いかに多かったかが窺える。超絶技巧。
しかし、ナカリャコフは実に涼しそうな顔で拍手に応えていたな。すごい。

休憩をはさんでトランペットをフリューゲルホルンに持ち替えて3を演奏したが、
一見するとトランペットを吹いているように見えるが、音は明るくマイルドになっている。
音色はトランペットとホルンの中間のような感じ。
ナカリャコフは第1楽章から朗朗と吹いて、実に佇まいの端正な演奏だった。

ソロを支えるPMFオーケストラはPMF生だけの室内オーケストラ規模の40人程度。
昨日演奏した約80人規模のPMFオーケストラは同じ時間に旭川市で演奏会だから、
アンサンブルを除けば、PMFオーケストラを今回のように分離して演奏会を
行なうのは初めての試みではないだろうか。とても興味深かった。
PMF指導陣が含まれないためか、オーケストラの音としては少し物足りなさも
感じない訳ではなかったが、ガエタノ・デスピノーサの指揮の下、よくまとまっていたと思う。
成熟してきてたな、という印象が強く、中でも4は聴き応えがあった。

ただ、各パートに指導陣がいないため、実際の演奏段階で学ぶという側面が欠けて
しまうことは否めず、教育の機会を失するPMF生にとっては不公平感が残らないのだろうか。
また、演奏機会もたった1回に比べ、片や3回では不満が残らないんだろうか。
ちょっと心配になった。来夏はどのように展開されていくのだろうか。

私用の予定が延期されたお陰で駆けつけることができたので当日券で入場したが、
8~9割の入りか。吹奏楽を学んでいると思われる制服姿もが目についたが、
彼らにとってナカリャコフはとても刺激的というか、神のような存在だったんだろうな。
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by capricciosam | 2014-07-27 23:46 | 音楽 | Comments(0)


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