武蔵野音楽大学管弦楽団演奏会@Kitara2014

【プログラム】

1 チャイコフスキー 幻想的序曲《ロメオとジュリエット》
2 モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調
3 ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調

会場で配布されたパンフレットの学長挨拶によれば、
「管・弦・打楽器専攻の選抜メンバーで構成されるこの管弦楽団は、毎年、前期と後期2回の
定期演奏会に加え、本学同窓会各道府県支部のご支援により、全国各地で講演を行」って
きたとのことで、今回は青森県(9/6)と北海道(9/8)への演奏旅行のようです。
(以下「」はパンフレットからの引用を示す。)
総勢80名以上で、規模としては普段聴いている札響規模のオーケストラとなっています。
弦楽器の各パートには指導者も含まれていたが、管楽器や打楽器は学生のみのようです。
(1stヴァイオリンのコンマス横には、以前札響のコンマスをされていた深山尚久さんが
いらっしゃいました。現在は准教授をされているようですね。)

1の構成は「序奏は僧侶ローレンス、第1主題はモンターギュとキャピレット家の争い、
第2主題はふたりの恋愛、最後は死を表す」というように、わずか20分弱の間に
物語の骨格を音で描写することになる分、結構メリハリの聴いた演奏を要求されると
思うのですが、基本をきちんと押さえた感じの演奏は聴き応えがありました。
PMFオーケストラに比べたら、もっと基本に忠実な感じがする演奏、とでも言えばよいのかな。

2はソロ(3年生の久保慶恵さん)が見事だった。
タッチが力強く、ピアノがオケの音に埋没することがない。そのため、オーケストラと
堂々と対峙して、臆することなく、この曲の持つ激しさと穏やかさを描写していました。
これで今以上にニュアンスに富んだら、と想像すると将来楽しみな方です。
パンフレットには明記されていないが、第1楽章のカデンツァはどなたのものだったのだろう。
ひょっとしてオリジナルなのかな。

3は、近年『のだめカンタービレ』のおかげで一層有名になったが、
各パートも持てる力を結集して熱演。見事なフィナーレでした。

アンコールは2曲。
1 ビゼー 《カルメン》組曲より「闘牛士」
2 J・シュトラウスⅠ世 「ラデツキー行進曲」

会場も手拍子で参加して、楽しく終了(笑)
平日であきらめていたのですが、仕事も目処がつき、当日券で滑り込みました。
名曲コンサートの趣でしたが、演奏も良く、とても得した気分で会場を後にしました。

指揮のルドルフ・ピールマイヤーさんは全身を駆使してオケをコントロールしていましたが、
彼の指揮とも相まって、オケのストレートにしてフレッシュな響きはなかなかのものでした。
もちろん、アンサンブルの乱れやパートの響きが薄く感じられるところもなくはないのですが、
逆に、アンサンブルが決まると、到底アマオケとは思えぬ響きが現れる。
首都圏に数多ある音楽大学・音楽学部で武蔵野音楽大学の実力がどの程度の位置付け
なのかは知りませんが、こういうプロに肉薄するような音楽を聴けるのは嬉しいことです。
全国各地を巡るようなので、またの来道は何年後になるのかは知りませんが、
機会があれば、ぜひ聴いてみたいものです。

Pブロックと3階席には入場させていないようでしたが、会場には高校生の姿が目立ちました。
きっと自分の数年後を描いている人もいるのでしょう。
そう言えば休憩後のベートーヴェン演奏の前に道内出身者が紹介されていました。
旭川、札幌、函館から合計4名。ぜひ精進を。
学生獲得という意味合いもあるのでしょうから良いアピールの場なんですね。納得。
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by capricciosam | 2014-09-08 23:45 | 音楽 | Comments(0)


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