札幌交響楽団第572回定期演奏会@Kitara2014

【プログラム】

1 モーツァルト ピアノ協奏曲第3番イ長調
2 ブルックナー 交響曲第6番イ長調

会場で配布された資料によれば、札響の演奏回数は1が39回なのに対し2が1回。
しかも39年前ですから、当時の団員は誰もいないでしょう。初演同然。
しかし、こういう組み合わせは、なにやらデ・ジャビュな思いが。
そうです、8月の定期演奏会とよく似ています。
演奏回数の少ない曲に積極的に新たな息吹を吹き込み、レパートリーの拡大を
はかろうという意志の現れなのでしょうか。

今シーズンのプログラムが発表された時に2番目に惹かれたのが今月の定期演奏会。
(1番目に惹かれたのは5月定期演奏会。これは5月定期演奏会の記事に書いたとおりです。)
近年札響はブルックナーの交響曲を尾高監督が定期で集中的に取り上げてきており、
その成果が昨年5月定期の第7番CDに結実したのは嬉しい限り。
でも、4番、5番、7番、9番とブルックナーとしては比較的取り上げられやすい曲なので、
CDの現役盤も少ないマイナーな6番などは「ひょっとしたら永遠に聴けないかもな~」
なんてあきらめていたところだっただけに、9月定期はまさに干天の慈雨状態です。
しかも、指揮が大阪交響楽団とブルックナーシリーズで名を馳せている
児玉宏さんとくれば、弥が上にも期待が高まります。

2の第1楽章の冒頭では各パートのアンサンブルにバラつきが感じられ、
どうなることかとハラハラしたのですが、児玉さんの迷いのない指揮に導かれるように
半ばから立ち直り、以降は安心して楽しむことができました。
特に第2楽章のアダージョは実に濃密にして甘美なひととときで絶品。
演奏終了後の拍手に応えて、児玉さんが管楽器パートを総立ちさせていましたが、
やはり、ここがしっかりしないとブルックナーの興趣を削ぐ恐れがありますからね。
確かに大健闘だったと思いますが、ホルンはより一層の健闘を期待したい。
児玉さんが定期再登場の際には、再びブルックナーを取り上げていただきたいところです。

1ではこの曲の落ち着いた甘美な雰囲気を、田部京子さんのしっとりとしたピアノが
札響と一体となって感じさせてくれ、ひたすらうっとりと耳をかたむけていました。
田部さんは1月のリサイタルで感じたたおやかな雰囲気は変わりませんね。
拍手に応えてアンコールを1曲

シューベルト アヴェ・マリア(吉松隆・田部京子共同編曲)
 
これは1月リサイタルでも最後のアンコール曲でした。

客席はやや空席が目立ち7~8割の入りか。もったいないなぁ~。
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by capricciosam | 2014-09-27 21:52 | 音楽 | Comments(0)


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