東京クワルテット@PMF2005

札幌の初夏を彩る教育音楽祭PMFが今年も始まった。
「祭」ゆえ、例えコンサートでも「聴きに行く」というよりは、「参加する」
という感覚が私としてはピッタリする。
しかし、それでも参加できるのは毎年ほんの数回がせいぜいでは
あるが、第一回から毎年参加してきたことは、私としては画期的。

先夜は東京カルテットの演奏会に足を運んだ。
今年から室内楽コースも設けられ、その一環で東京カルテットも来札
したようだ。在米の日本人で結成以来35年、メンバー交代を経ながら
も高い評価を受けており、ぜひ一度生で聴きたかったカルテット
だった。
当夜の演奏曲目はモーツァルト、林光、ブラームスであったが、
いずれの曲もかけひきの妙を十分に味わわせてくれ、アンサンブルの
うまさには感心した。その奏でる音も、音圧を感じさせる先鋭な音では
なく、熟成された大人の味わい、とでも言ったら良いのであろうか。
特に、ブラームスの弦楽四重奏第一番はディスクでは、ほの暗く陰鬱
な感じの第一楽章からしてなじみ難く、聴きとおすのが苦手な曲の
ひとつで、なんとも心配ではあったが、まさしく「熱演」で、ぐいぐい
引込まれ、曲想の変化を十分楽しめたのは望外の喜びであった。
終演後、あまり良い入りとは言えない会場からもブラボーがしきり
にとんでいた。

バーンスタインの提唱で始まったPMFも、ひょんなことから札幌で
開催され、今年で第16回目。最近は景気の低迷もあって資金難から
苦しい運営の様子だが、これからも続けていってもらいたいものだ。

写真は東京カルテットのCD/シューベルト/死と乙女
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by capricciosam | 2005-07-23 11:45 | 音楽 | Comments(0)


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