札響名曲vol.5@Kitara2015

【プログラム】

1 メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調
2 ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調

3月で退任される尾高さんが音楽監督として最後に札響を指揮されるのは台湾での演奏会。
今回のプログラムは台湾でも演奏されるとのことで、「台湾公演壮行演奏会」となった。
チケットは早々に完売しただけあって、ほぼ空席が見えない大ホールは壮観。

これまで台湾のオーケストラはkitaraで2007年にフィルハーモニア台湾2014年に
台北市立交響楽団
と2回聴くことができた。どちらのオケも交響曲をロシア作品にし、
聴き応えはあったのだが、中でもフィルハーモニア台湾はラフマニノフ2番を
「楽員自身がオケの看板曲」としているらしい。
ロシア作品が好まれる(と思われる、あくまでも独断です。)土壌のある台湾に、
ラフマニノフ2番を持ち込む訳だから尾高監督も相当の自信があるのでしょう。

近年、この作品は尾高&札響で2005年定期演奏会2010年定期演奏会で取り上げられており、
今回で5年おき3回目となります。毎回大きな感動に打たれてきたのですが、
今回はさらに札響の機能をフルに引き出しつつ、一層丁寧に仕上げたような印象が残りました。
管弦一体となった濃密な60分に渡る演奏は見事。中でもクラリネットは素晴らしかった。
これなら台湾でも満足いただけるのではないでしょうか。

かつて尾高さんはBBCウェールズ響とラフマニノフの交響曲全集を発売されたくらいなので、
この作品はご自身にとっては自家薬籠中のものなのでしょう。
実際、今回も譜面台に譜面も置かずに暗譜で指揮していらっしゃいました。
2010年定期の記事でも書きましたが、この作品だけでも札響とCDとして残しておいて
ほしかったところです。(今回録音はされていたようですが、放送用なのでしょうか。)

1のソリストは札幌出身。地元贔屓もあり、盛大な拍手が送られていた。
アンコールも3曲。

4 パガニーニ 24のカプリースより第5番
5 パガニーニ 24のカプリースより第24番
6 エルンスト 「庭の千草」の主題による変奏曲

大サービスとは思うものの、20分程度そのままステージでつきあったオケが気の毒。
1ではソロが丁寧に演奏したことは評価に値するが、ソリストとして発散される「熱」が
あまり感じられずに終わったため、曲自体がいささか感興に乏しい印象が残った。
少し年上ではあるが、12月定期演奏会に登場したハーデリッヒとの違いに
思いを巡らせざるを得なかった。素質十分だろうから更なるスケールアップを期待したい。
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by capricciosam | 2015-02-07 23:21 | 音楽 | Comments(0)


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