Kitara休館の間に①~札響2014を振り返って

札幌交響楽団(以下、「札響」という。)の2014~2015演奏会が2月で終わった。
定期演奏会10回全てに足を運んだのは初めてだった。
定期会員でもないのだが、尾高音楽監督(以下、「尾高さん」という。)がラストシーズン
となったことと、プログラムに惹かれたのが大きい。
小生には近年では一番魅力的なプログラムだった。
しかし、仕事もあり完走は難しいのではと躊躇したのも事実で、なんとか全回聴きに
行けてほっとしている。
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ここ10年程ではあるが、札響の演奏には満足するものが多くなったなとの思いを抱く。
団員のみなさんの努力と実力の向上が大きいのだろうが、尾高さん、首席客演指揮者
のエリシュカさん、前正指揮者の高関健さんが果たされた役割は大きいと思う。
特に、通算44年、ポストを得て22年の尾高さんは財政危機から破綻の恐れにあった
札響とともに歩んでくれたその心意気に一人の道民として感謝したい。
そして、常任指揮者、音楽監督として実直かつ端正に札響を鍛え上げ、現在の札響の
広範な実力向上につなげていったと思うのだが、そこに見事な指揮ぶりで音作りをする
高関さんがトレーナーとして貢献したことも大きいと思う。
また、いち早くエリシュカさんを見つけ出してポストを付与したことも尾高さんの功績
だろう。今ではエリシュカ&札響が全国的に注目を浴びていることが、
地元ファンとしては何やら誇らしい限りだ。

さて、2014~2015シーズンの話に戻そう。
毎年末、定期会員のアンケートをとっていて、1月定期演奏会で配布された資料には
2014年「よかった」と思う定期演奏会ランキングからベスト5が発表されていた。
(1月16日現在とのことで、1月、2月の定期演奏会は対象外らしい。2015年に
含まれるのだろうか。)これをそのまま引用するのは憚るので、小生は少しひねって
みることに。2014~2015シーズン定期演奏会で聴いた曲のうち印象深かったベスト5
を選んでみた。

1 10月定期演奏会 指揮:尾高さん マーラー:交響曲第9番

2 11月定期演奏会 指揮:エリシュカさん ブラームス:交響曲第2番

3 5月定期演奏会 指揮:高関さん 伊福部昭:演奏された作品全て

4 12月定期演奏会 指揮:ペーターフロール チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
              ソリスト:ハーデリッヒ

5 9月定期演奏会 指揮:児玉宏 ブルックナー:交響曲第6番
 
1は見事な凝集力に圧倒されたものだ。2を聴いてエリシュカさんのブラームス・
チクルスの完成に期待が一層高まりました。3と4は少し変っています。
プログラムが発表された時一番期待した3だが、高関さんの見事な指揮により感激大。
と言う訳で全部(反則だね)。4はメインデッシュも悪くなかったんだけれど、
ハーデリッヒのうまさに不意打ちを食らい、全身の血が沸き立った。
ベートーヴェンかブラームスで再び聴いてみたい衝動がいまだに。
5は徐々に演奏が良くなり、終わってみると深い味わいがひとしお。

また、資料には『2015年度「期待する」定期演奏会ランキング』ベスト5も
同時に掲載されていました。エリシュカさん、尾高さん以外には広上淳一、
アシュケナージの名が。
不思議なのは次期首席指揮者ポンマーさんの名が見えないこと。
まあ、初物(はつもの)同然故に少し敬遠されているのかな、とも思いましたが、
前回定期演奏会で登場した時の聴衆やオケの評価が高かったように聞いていたので
会員の多くが聴いているはずなのに、、、、、と、やや意外でした。
ホント、予想外。もっとも次シーズンの定期演奏会ではポンマーさんは3回登場する
予定なので、どこかで自分の耳で確かめることができそうです。
えっ、毎回いかないのか、ですって。
仕事しながらなので、基本的に無理。前シーズンはあくまでも特別です。
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by capricciosam | 2015-03-01 22:14 | 時の移ろい | Comments(0)


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