札幌交響楽団第579回定期演奏会@Kitara2015

【プログラム】

1 シューマン 交響曲第4番ニ長調
2 メンデルスゾーン 交響曲第2番変ロ長調「讃歌」‥札響初演

マックス・ポンマーさんが札響と初共演したのは2013年11月定期演奏会で
その時取り上げた交響曲はシューマンの2番。あいにく聴いていないのですが、
オケに大層好評だったそうで、これが縁で首席指揮者就任に至ったようです。

そして今回はシューマンの4番を取り上げたという訳ですが、シューマンを連続して
取り上げるのは「ライプチッヒ」がキーワードとなるようです。

「私はライプツィヒに生まれ、ライプツィヒに育った(略)バッハ、シューマン、
メンデルスゾーンといった大作曲家がライプツィヒに暮らし、彼らの住居も
そこに現存しています。」(以上、演奏会パンフレットより引用)

大柄な身体から繰り出す指揮ぶりは決して派手ではないが、かといって地味で
退屈だというのでもない。指揮棒から紡ぎだす音楽は至極まっとうです。
きちんと要所を締めて演奏を高めていく確かな手腕を感じました。
その点では安心して聴けたのですが、だからといってグッと惹かれたという訳でも
ありませんでした。小生の中では可もなく不可もなくという感じです。
(シューマンの交響曲の中では一番よく聴くので辛めになりました。)

しかし、2では開始早々の第1部シンフォニアの熱さに、リラックスしていた
身体を起こしてしまい、とうとう第2部の最後まで身じろぎもせずに聴いて
しまいました。1を経たのでこれは想定外。感動もひとしおでした。
まず、メンデルスゾーンの5つの交響曲でも声楽付きの長大なこの曲は、
はじめて聴いたのですが、メンデルスゾーンらしい旋律が断片的に現れ、
耳になじみやすいという側面ももちろんあります。
そして、札響もトロンボーン等の金管楽器はじめ全セクションが健闘していた
ことも間違いありません。しかし、何よりも驚いたのは札響合唱団と独唱陣。
特に合唱団は相当な練習量と質を確保したのではないかと思われる良い出来映え。
拍手もひときわ大きかったように感じました。
また3名の北海道ゆかりのソリストも粒揃いで申し分なし。記して敬意を表したい。

ソプラノ 針生美智子
ソプラノ 安藤赴美子
テノール 櫻田亮

そして何よりもこれらをまとめ上げたポンマーさんの手腕の見事なこと。
この曲で改めて、ポンマーさんの実力の一端を知らされた思いです。
「讃歌」は札響側からの提案だったとポンマーさんがパンフレットに書かれていますが、
これはナイスな企画でした。札響にもアッパレをあげたい気分です。

首席指揮者就任記念演奏会も無事終わり、これから3年間で札響をより良い方向へ
発展させていってもらいたいのですが、エリシュカさんに加え、ポンマーさんという
聴く楽しみが札響に増えたのは何よりです。
今回は録音されてCD化されるので、ひょっとしたらメンデルスゾーン作品も継続して
取り上げるのかなという淡い期待もあるのですが、エリシュカさんが一連の
ドヴォルジャーク作品を取り上げて録音したような企画が
ポンマーさんにもあることを期待したいと思います。

昼公演。8~9割の入りか。
c0007388_19405792.jpg

[PR]
by capricciosam | 2015-07-11 19:41 | 音楽 | Comments(0)


<< PMFベルリン演奏会@Kita... 神保彰ワンマンオーケストラ@栗... >>