PMFオーケストラ・プログラムA@Kitara2015

【プログラム】

1 メンデルスゾーン 「真夏の夜の夢」組曲作品61
2 マーラー さすらう若人の歌
3 ドヴォルザーク 交響曲第7番ニ短調作品70

今年は23ヶ国78名が参加したPMFオーケストラ。
初披露となるプログラムAの指揮はデイヴッット・ジンマンから準・メルクルさんに
変更となった。メルクルさんは2005年、2008年、2013年に登場しているが、
2005年はあいにく未聴だが、2008年のメシアンは衝撃的で、
その手腕の確かさを実感する上では忘れられない演奏会だった。
今回もプログラムは変更なしで、どのように混成オケをまとめあげるのだろう、
と注目していたが、それはPMF生だけで演奏された1だけでも十分だった。
冒頭の「序曲」の幻想的雰囲気の描写から、実にうまく仕上がっていることが
感じられた。もちろん、楽器によってはまだ素っ気なく響くところもあるが、
アンサンブルの精度としては十分な水準にあると思われた。
ただ、会場で配られたパンフレットには劇音楽中のどの曲が組曲として使われたか、
の記載が一切なく、組曲が終わりきらないうちに2回ほど拍手が起きる事故があり、
やや興趣を削いだのは惜しかった。録音していたようだが、実にもったいない。
英語表記で曲名がわかるように記載しておくだけでも、ある程度未然に防げた
だろうと思うだけに、組織委員会側の配慮がもう少しほしかった。

続く2のソロはテノールの松原友さん。通常耳にするバリトンではないが、
失恋した若者の揺れる心情を澄み切った声で切々と歌われるのも新鮮だった。
オケのアンサンブルは1に比べるとやや粗く感じられた。

休憩後の3では各パートの首席にウィーン・フィル、ベルリン・フィルの指導陣が
陣取る豪華さ。オケの音が一層引き締まりって豊かになり、臨時編成オケとは
到底思えぬ音が炸裂する。まるでヴィルトゥオーゾ・オーケストラの趣。
メルクルさんもアクセルをさらに踏み込んだかのごとく、指揮台と全身をフルに使う
エネルギッシュな指揮でぐいぐいオケを牽引する。
エリシュカ&札響とは対局の響きとは思うものの、これはこれで圧倒される。
会場からは盛大な拍手が起きた。

2日目公演。客入りは6~7割かな、空席が目立った。
指揮者変更が原因でキャンセルが多くあったのかもしれないが、
だとしたら、聴き逃したのは実にもったいなかった。
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by capricciosam | 2015-07-19 21:18 | 音楽 | Comments(0)


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