ベルリン・バロック・ゾリステンwithジョナサン・ケリー@Kitara2016

【プログラム】

1 C.Ph.E.バッハ オーボエ協奏曲 変ロ長調
2 J.S.バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調
3 C.Ph.E.バッハ シンフォニア ト長調
4 ヴィヴァルディ ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 変ロ長調
5 ヴィヴァルディ 合奏協奏曲集「調和の霊感」より協奏曲第7番 へ長調
6 J.S.バッハ オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調

ベルリン・バロック・ゾリステンの来札公演は2年ぶり。
前回はソリストにベルリン・フィル首席フルートのエマニュエル・パユ(以下「パユ」という。)が
同行していましたが、今回はベルリン・フィルの首席オーボエのジョナサン・ケリー(以下
「ケリー」という。)が同行。ほぼベルリン・フィルの楽員で構成されるメンバーの合奏力の高さは
前回公演で感銘を受けたのですが、今回もソリストがソリストだけに期待は大きかった。
(ちなみにケリーは今夏のPMFで指導陣の一員として来札が予定されています。)
さらに、ディレクターとして元ウィーン・フィルコンサートマスターのダニエル・ゲーデ
(以下「ゲーデ」という。)が加わってさらにパワー・アップしていたのは当日会場で知りましたが、
嬉しい驚きでした。

プログラムはほぼ一曲おきにオーボエが登場する構成となっていましたが、
1曲目からケリーの端正な中にも芳醇な響きがたまらない。
前回のパユの時はフルートという楽器の特性からか、華やぎが前面に出た感じがあったのですが、
ケリーのオーボエは華やぎの中にも落ち着きを強く感じさせてくれました。
これは楽器の特性による違いなのかもしれないのですが、どちらも紛う方なく
バロックであることは間違いありません。どちらも驚くのは管楽器がたったひとつなのに、
合奏するとフルオーケストラに近いサウンドの厚みを感じさせることだ。
ゾリステンとの見事な合奏は密度のある厚みのある響きを創りだし、
華やぎの中にも豊かな情感が感じられて、いやはやリッチな気分。
名手の名手たる所以というものでしょうか。

2曲目のJSバッハの「2台のヴァイオリンのための協奏曲」では
ソリストの一人をゲーデが勤めましたが、2人のソロの響きの素晴らしいこと。
これぞバッハと言わんばかりの豊かで芳醇な響き。
早くも会場からブラボーが飛びました。

プログラムを終えた後の鳴り止まぬ拍手にアンコールを1曲。

ヘンデル オラトリオ「ソロモン」より「シバの女王の入城」

拍手がさらに大きくなったのは言うまでもありません。
終演後はサイン会が予定されており、帰りがけに見ると用意されている席は
メンバー全員分のようでした。これも前回同様ですね。スゴイ。

名手による演奏会は充実しており、帰路も満足した気持ちに浸りましたが、
唯一残念なのは客の入り。当日は比較的穏やかな今冬では珍しく一日中吹雪という
あいにくの大荒れの一日。当日券で聴こうとした人の中には断念した人も多かったのでは
と推測するのですが、案の定3階席の空席が目立ち実にもったいなかった。
(前回同様P席とLA席、RA席のP席寄りは販売されなかったようです)
改めて、冬の演奏会開催の難しい一面を感じました。

近年は来札する国外オケの数がKitara開場の頃に比べたら少なくなってきただけに
数少ない機会のひとつが天気に邪魔されたのではと思うと少々残念でした。
あと深読み過ぎかもしれませんが、古楽は札幌では受けないのではないかという懸念も少々。
興行として成り立たないと次回がなくなる可能性もあるので心配です。

2/5大阪、2/6東京、2/7福島、2/10札幌と国内を巡演し、2/12北京、2/15ソウルへ。
大阪、東京、福島ではヴァイオリニストの神尾真由子さんも同行したようですが、
ゲーデと神尾さんの2台のヴァイオリンか、と想像しただけでもたまらないですなぁ~
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by capricciosam | 2016-02-11 15:01 | 音楽 | Comments(0)


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