北海道交響楽団創立35周年記念・第80回演奏会@Kitara2016

【プログラム】 

1 マーラー 交響曲第2番ハ短調「復活」

マーラーが初めて声楽を導入した作品にして傑作なのだが、ソロ、合唱、オルガン、
バンダと編成も大がかりであるためか、北海道では滅多に演奏されない。
実演に接するのは2007年の札幌交響楽団500回記念定期演奏会以来、ほぼ9年ぶり。
当時札響合唱団が設立されたばかりの頃で、札幌アカデミー合唱団、
札幌放送合唱団との混成合唱団とアルトのビルギット・レンメルトのうまさが
強烈な印象を与えてくれた。
これ以前で聴いたのはさらに15年前のPMFオーケストラ演奏会だから、
毎年演奏される同じ声楽付き交響曲の「第九」と比べても
今回がいかに貴重な機会だったことかがわかる。

「当団では1989年の第16回演奏会以来、2回目の演奏となります。
前回の演奏時は多くの団員の熱意で実現した、まさに記念碑的な演奏だった
と聞いております。四半世紀以上前にも演奏した団員と、その後入団した
多くの団員の情熱を再度結集してこの曲を演奏することが、35周年を記念する
にふさわしいと考え今回再演の運びとなりました。」
(以上、プログラムより引用、原文のまま)

「北海道内最大級のアマチュアオーケストラ(以上、プログラムより引用)」
らしくステージ狭しとばかりにオーケストラが展開する様は壮観で、団員も
老壮青が音楽を楽しんできたことが伺える。実は本オーケストラとは、約15年前に
「第九」の合唱団の一員として共演したことがあったが、指揮者の川越守さんが
足元がやや覚束なげになられたことに時の流れを感じてしまった。しかし、約80分の
長大な作品を立ったまましっかりと指揮しておられたことには驚いた。
演奏は以前聴いた印象と変わらないが、響きが薄かったり、不調なパートはあった
ものの、巧拙は抜きにして楽員の意気込みが伝わるような演奏は
総じて聴き応えがあった。特に、第3楽章以降はソロ、合唱一体となって
熱を帯びていき、最後の輝かしい頂点を築いていた。
あそこは一瞬アマオケであることを忘れさせる程で、鳥肌ものだった。
特に、「復活」を歌う会の合唱は混成チームとは思えぬ出来だったと思う。

入場を制限されたCブロックと合唱団のPブロック以外は空席も目立たず、
客席から盛んな拍手が送られていた。
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<追記5.9>一部修正、追記しました。



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by capricciosam | 2016-05-08 06:33 | 音楽 | Comments(0)


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