PMFオーケストラ・プログラムB@Kitara2016

【プログラム】
1 メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」作品27
2 ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番 作品72b
3 ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」(原曲版)
4 ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98

PMFの各プログラムは2日間に渡って演奏会が開かれる。
プログラムBはコンダクティング・アカデミー生が2日目に指揮するため曲数が多い。
1日目は全曲をアクセルロッドが指揮するので、ある意味お手本的役割を果たして
いることになる。その1日目を聴いた。

プログラムAから約一週間。指揮者のアクセルロッドは代わらないものの、
教授陣はPMFヨーロッパからPMFアメリカに代わって、さらにオーケストラの充実が
図られたかが試されることになるのがプログラムB。
当日曲順が変更されて2曲目に演奏された2はこのオーケストラの充実ぶりが
よく現れており、特に、弦楽器の合奏は聴いていて芯のある響きが感じられ、
視覚的にも一体感がよくわかった。
また、3は土俗的な荒々しさはあるものの曲自体としての流れが良くないため、
一体的な曲として聴かせるのは容易ではないと思うのだが、PMF生だけでも健闘していた。
休憩前だけでも今夏のオーケストラとしての成熟が順調であることを示していると思う。

ただ、PMFアメリカが加わった4は少々ハラハラした。
第1楽章からアンサンブルが乱れ、なかなか修正されないのだ。
特に金管楽器の突出ぶりが耳についたが、首席奏者は皆教授陣なので頭の中には「?」。
しかし、これも楽章を追うごとに解消されていき、フィナーレは見事に決めていた。
ベテラン・プレーヤーらしく落ち着きを取り戻すとやはり見事なものだ。
また、4の実演は近年では、ジンマン&チューリヒ・トーンハレエリシュカ&札響
聴いて各々感銘をおぼえていたのだが、アクセルロッド流の解釈はどちらとも違うものだった。
楽章間で十分な時間をとり、指揮ぶりも丁寧ではあったものの、やや早めのテンポで
メリハリをつけるため、表現が劇的でかつ推進力が増すので、曲の有する人生の晩年的
枯れた味わいを想像する人にはやや感興が乏しかったのではないかと思う。
演奏自体は良いと思うだけに、これは好みの分かれるところなのだろう。

最後にアンコールを一曲

5 ブラームス ハンガリー舞曲第5番

演奏が停止したときのフライングにはホールから笑いが起こったものの、これはご愛敬。
約9割の客入りか。


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by capricciosam | 2016-07-30 23:58 | 音楽 | Comments(0)


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