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【プログラム】1 レスピーギ:リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲2 ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版)3 コープランド:市民のためのファンファーレ4 アンダーソン:ブルータンゴ,フィドル・ファドル,プリンク・プランク・プルンク5 J.ウィリアムズ:「スターウォーズ」組曲より インペリアルマーチ,レイア姫のテーマ,メインタイトルe エルガー:威風堂々第1番 今年の聞き納めは先月の札響定期演奏会の予定だったのですが、垣内悠希さんが指揮される演奏会が岩見沢市であるとわかり、急遽聞き納めを延期しました。垣内さんは今年新たに札響指揮者になられましたが、 ブザンソン国際指揮者コンクール2011年の優勝者です。これまで垣内さんが登場する演奏会に接する機会がなく、どのような指揮をされる のだろうと興味がありました。しかも、今回は実演で聴くのは初めての1と3も あるため楽しみでした。また、まなみーるで札響を聴くのは2008年以来のことです。 ところで、「ブザンソン国際指揮者コンクール」は1959年小澤征爾さんが 優勝して有名ですが、その後も日本人指揮者の優勝者が続いています。 松尾葉子(1982)、佐渡裕(1989)、沼尻竜典(1990)、曽我大介(1993)、阪哲朗(1995)、 下野竜也(2001)、山田和樹(2009)、垣内悠希(2011)創設以来1992年までは毎年行われていたが、その翌年からは隔年開催となった。(以上、Wikipediaから引用) 何れもプロの指揮者として一線で活躍されている方ばかりですが、 その中で直近の覇者が垣内さんということですね。 今回は名曲コンサートで、1部ではクラシック、2部では「アメリカ」を キーとした作品の2部構成になっていましたが、10月エリシュカさんが 取り上げた2もありますから、なかなか期待の持てるプログラムでした。 恰幅の良い垣内さんはまだ三十代。全身を駆使して躍動感のある指揮をされます。客席からみていると腕を上下左右に自在に伸ばして振られるのが印象的です。それでも1部ではやや慎重に指揮されているようでしたが、2部ではギアを上げた 感じでより大胆に。アンダーソンの「フィドル・ファドル」では自ら踊るような 指揮の場面も。強弱や緩急のメリハリも良く、札響から見事なアンサンブルを 引き出していきます。これは楽しみな若手が札響指揮者陣に加わってくれました。 2はエリシュカさんの印象がまだ残っているのでつい比べてしまうのですが、ややテンポが速かったものの、「火の鳥」の色彩感にも富んだ好演でした。5は2年前の札響定期で下野竜也さんが取り上げられて改めて作品の魅力に 触れましたが、今回も札響サウンズ炸裂とばかりにクラシックの演奏会でも 組曲版は全然違和感ないですね。 ただ、客席の一曲ごとの拍手が途絶えがちだったのか少々寂しかったですね。最後が盛大だったのはアンコール期待だとしても、札響がなかなか良い演奏を していただけに、一曲終わるごとの拍手はもう少しあればなお良しでしたね。普段演奏に親しむことの少ない方も多いという証なのでしょうが、もっとクラシック音楽が身近になれば素敵なのに、と思わせられるシーンでした。
by capricciosam
| 2016-12-04 23:01
| 音楽
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北海道在住の雑食系オヤジです。心に浮かぶよしなしごとを書き散らしていましたが、最近はツイートの記録置き場です。※記事に関係のないTBやコメントは削除します
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