リメンバー④

審判は下った。
午後8時段階の各TV局の出口調査の圧倒的な予想に驚く。
与党の地滑り的圧勝により、これで郵政民営化の流れは
決定的となった。結果は厳粛なもの故、改革の本丸という
郵政民営化の進展を国民のひとりとして注視したい。

郵政民営化の是非を問う、という主張でなされた今回の選挙。
そもそも多大なコストをかけた衆議院議員選挙で争点が一点
だけだった、なんてことがあり得るはずはない。
議員は単一の政策の遂行に関わって良し、とするだけにある
のではない。議員には多方面での深い見識と判断力が求められる。
急ごしらえの候補に至っては、郵政民営化のみ意見は明確だが、
他の論点にはなんら明確で具体的な意見のない者も多いようで、
「これから勉強します」なんてことを平気で言う当選者もいた。
多大な議員歳費も税金から賄われているという自覚がないようだ。
勉強は議員になる前にしっかりやっておいてくれ、と言いたい。
おっと話が横道にそれた。

問題は内閣が郵政民営化の次に何をやるか、だ。
「日本の借金時計」というのをご存じだろうか?
現時点での日本の国家としての借金と一戸当たりの借金が
示されている。
数字が目まぐるしくはね上がっていくのがわかる。

今年3月現在での日本の国家としての公債、すなわち
借金の残高をご存じだろうか?
財務省の「公債残高の累増」をご覧なれば一目瞭然。
財務省自体が「将来世代の大きな負担」と言ってる。

要するに、借金は増加するばかりで若い世代や子孫に大きなツケ
がくるのが確実な状態、ということだ。
そこで、私は次のように考える。
少なくとも国家というものの最も重要な要件のひとつは、国民が
経済的に不安を抱くことなく、安心して暮らしていけることでは
ないのか。
それ故、破綻の道をひた走る財政の建て直しが焦眉の急である
ことを自覚して、この国の子々孫々にまで祟りそうな「借金」を
いかに具体的に減らしていくのかに、いち早く着手してもらいたい、と。
というのも、財政運営が失敗して金融危機に見舞われ国民が苦労
を強いられた国家は過去においてただのひとつもなかっただろうか、
と思うからなのだ。

そして最後になるが、4年前のテロに見舞われた多くの犠牲者の
冥福を心から祈りたい。
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by capricciosam | 2005-09-12 22:39 | 時の移ろい | Comments(2)
Commented by f16fightingfalcon at 2005-09-13 22:22
こんばんわ。郵政民営化は手段であって、もっと大きな目的、「財政再建」、があるはずです。そのための手段にここまで大騒ぎせねば出来ないのかと思います。このようなことに使われる税金は釈然としませんが「国民が経済的に不安を抱くことなく、安心して暮らしていける」ための施策への投資なら、大歓迎です。次に何をやるか見守りたいですね。
また、なかなか財政再建が出来ないのはリーダーが短期間で交代してしまうから、だと思います。アメリカの大統領型の首相として、10年ぐらいがんばって財政再建の道筋を付けてくれると良いと思うのですが。
Commented by capricciosam at 2005-09-14 07:17
> f16fightingfalconさん、コメントありがとうございます。
>郵政民営化は手段であって、もっと大きな目的、「財政再建」、があるはずです
おっしゃるとおりで、これは「構造改革なくして成長なし」との主張も同様なのでしょう。しかし、さらに借金を増やしている現状には果たして構造改革や財政再建を実現する前に破綻するのではないか、と正直不安が先立ちます。


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