ゲルギエフ&マリンスキー歌劇場管弦楽団@Kitara2006

今年の聴き始めです。
昨日の札幌はあいにくの雪が降る荒天でしたが、
新春早々の期待の公演だけに会場はほぼ満席でした。

実はこのコンビの札幌公演は今回で2度目です。
(前回はキーロフ歌劇場管と言っていました)
2002年に初来札した時は、わが目を疑うくらい空席が目立ち、
実にもったいない感じでした。
シェエラザードをメインに据えたプログラムでしたが、ツアー最終
に近いせいか、音もよく練れていて、アンコールのトレパークは
空前絶後のすばらしい演奏でした。
2004年にはゲルギエフがPMFに単身再来札してくれて、それで
ようやく札幌でもゲルギエフとこのオケのコンビが定着したのかな、
と改めて満席に近い会場を見て思いました。

さて、昨夜は「くるみ割り人形」よりの抜粋を連続で約35分、
休憩をはさんでマーラー交響曲第5番でした。
会場からは盛んにブラボーが飛んでいましたが、
期待したアンコールはなし。
(もう一度あのトレパークが聴きたかったんですが、残念)
肝心の演奏ですが、「くるみ割り人形」は第2幕を中心とした有名曲
はないので、やや感興に乏しい部分はなきにしもあらずでした。
無難な安全運転のような感じで、可もなく不可もなくといった所。
やはりツアー初日ということも影響しているのかも知れません。

続いて当夜のメインとなるマーラーです。
第一楽章:トランペットが不安定でちょっと不安な部分も
ありましたが、すぐにこのオケのフルパワーが発揮され、
見事な感情のうねりが描出されていました。
第三楽章:明るいながらもなにやらしんみり感もあるこの楽章は
ホルンのうまさが印象に残りました。それと弦のピチカート・ソロの
かけあいが今更ながら見てわかり(過去シノーポリの実演には
接していたのですが憶えていません)、この悲しげなワルツが
よけい印象的でした。
第四楽章:前回の来演の時もハープはうまいなぁ、と感じた
のですが、この楽章の耽美的な雰囲気を弦とともにうまく
出していたと思います。
ゲルギエフもオケも楽章が進むにつれ尻上がりに好調になり、
持てる力量を十分に示してくれて最終楽章を終えました。

正直「ゲルギエフとマーラー」は?な部分もありましたが、
どうして終わってみると、十分堪能できました。
全て終わってみれば、新春早々の聴き始めとしては大満足でした。
とにかく、このオケはなにを演奏してもうまい感じですね。
そこにゲルギエフですから、最強コンビと言っていいでしょう。
昨夜の札幌から始まって最終日31日の浜松まで、全国を縦断する
ようです。プログラムも札幌で取り上げた以外にワーグナー、
ショスタコーヴィチ、ムソルグスキーetcと実に多彩です。
交響曲はいずれも第5番なのは偶然なのかな。
特にワーグナーはどんなサウンドになるんだろうか。興味津々。

蛇足ですが、いつも話題になるちっちゃな指揮棒は、最初は
持って指揮していましたがくるみ割り人形の途中からは持たず、
そのままマーラーも指揮していました。(^^)
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by capricciosam | 2006-01-08 09:52 | 音楽 | Comments(4)
Commented by ちょろきゅ at 2006-01-09 13:49 x
明けましておめでとうございます。
ことしもよろしくお願いします。

ゲルギエフ&マリインスキー劇場聴いていらしたんですね。
マーラー堪能されたようですね。
わたしは残念ながら聴けなかったのですが、ワグナー・ショスタコ・ムソルグスキーもよさそうですよね。
ゲルギエフのワグナー聴いてみたい!

そうそう、あのマッチ棒みたいな指揮棒、あれって特注なんでしょうか?
気になりますよね。(笑)
Commented by capricciosam at 2006-01-09 20:53
>ちょろきゅさん、コメントありがとうございます。
新年のご挨拶は、後ほどHPへお邪魔した時にさせていただきます。
>ゲルギエフのワグナー聴いてみたい!
そうですよね。ものすごい濃厚な世界があらわれそうな予感が。どうやら東京で1/11~22でニーベルングの指環を上演するそうです。
>気になりますよね。(笑)
ほんとにそうですね。きっと特注なんでしょうね。彼の指揮ぶりからいったら、なくてもよいように思えるんですが。(^^)
Commented by 蔵吉 at 2006-02-02 00:22 x
TBありがとうございました。
サムディさんが聴かれたのは1月7日で、それから東京のリングを経て全国各地を回って28日に豊田に来たということを想像すると、面白く感じてきます。1月の日本はゲルギエフ月間だったのですね。
ショスタコーヴィチが非常に良かったので、願わくばマーラーも聴いてみたかったです。

交響曲が全て5番だったのは偶然ではないと思いますよ。かつてムラヴィンスキーはTVのインタビューで「私はチャイコフスキーとショスタコーヴィチの5番を世界中で演奏してきた...」と語っていたことがありますし、ゲルギエフも何か意識しているものがあったのではないでしょうか(読みすぎ?)。
Commented by capricciosam at 2006-02-02 21:47
>蔵吉さん、コメントありがとうございます。
>1月の日本はゲルギエフ月間だった
まさしく、そんな感じですね。こんなに長期に滞在していただけでも驚きなのに、高密度な演奏を各地で繰り広げたようですから、実にすごいものです。夏のPMFオケとの演奏会が楽しみです。
>ゲルギエフも何か意識しているものがあったのではないでしょうか
やはりそんな気がしない訳でもない、ですよね。(^^)


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