犯罪被害

慌ただしい日々に追われ、依然新聞も斜め読みでしたが、
ようやくちょっとだけ区切りがつきました。

気になったのは、「弁護人が法廷を欠席」したとの記事です。
「裁判で弁護人が欠席するなんて、あり?」
今日改めて読み直して事情がわかりました。

1999年に起きたこの事件は実にショックなものでした。
妻が強姦殺害され、幼子も殺された。
犯人は18歳であったため、少年法に阻まれてしまう。
一方的に理不尽な仕打ちを受けながら、犯罪に巻き込まれた
被害者側の権利が十分確保されていない、という矛盾が放置
されていることで世間の注目を浴びました。

その後神戸連続児童殺傷事件(1997)で殺された少年の
父親の著書も読みましたが、ここにも少年法の厚い壁と
被害者側の権利が十分保証されていない実態が
切々と訴えてありました。
低年齢の者だって凶悪犯罪を犯してしまう状況では
現行の刑法や少年法が十分機能していると言えるのか
疑問を感じ、犯罪被害者側のご主人の怒りには同情を
禁じ得ませんでした。

犯人の少年は裁判にかけられ、一審、二審とも無期懲役
という判決がでましたが、検察側が抗告し、最高裁判所で
再審が決まりました。
その最高裁の裁判の日に欠席した、というのです。
弁護人の欠席理由が、日弁連の裁判員制度の模擬裁判
リハーサルに重なった、準備不足ということらしいのですが、
素人から見てもとても欠席に相当する事由とは思えません。
弁護戦術としてこのような手法が許されるのか、どうかも
知りませんが、裁判の進行をいたずらに遅延する行為と
非難されても仕方ないでしょう。
事実、裁判長も「極めて遺憾」との声明を出されています。

最高裁は「出頭在廷命令」を出して来月には審理する
そうですが、弁護人の方はどんなお考えがあろうと、今度は
出廷して主張を展開されるべきだろう、と思います。

■本文中の下線部分がこちらです。胸打たれます。
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by capricciosam | 2006-03-18 17:04 | 時の移ろい | Comments(0)


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