荒川選手のいさぎよさ

長島選手曰く「巨人軍は永遠に不滅です」
しかし、チームを支える選手は不滅ではないことは、
その発言が当人の引退セレモニーでの発言であった
ことから、言わずもがな、か。

トップアスリートは肉体的にも能力的にもトップを維持
できなくなった時が、一般的には引退のタイミングなのだろう。
アスリートのトップとしての「旬」は熾烈な競争にさらされれば
さらされる程、短くならざるを得ないのだろうな、と優勝したり
活躍したりした選手の引退に出くわすたびに感じてきた。

どんなジャンルのスポーツであれ、そのトップが世間の
注目を浴びることが宿命であるならば、その出処進退も当然
注目を浴びるのだから、その決断のタンミングが大事になってくる。
そのタイミングを誤ると、印象がガラっと変わる。

アマチュアとしてはオリンピックで優勝した上で引退する、
というのは最高の競技生活のフィナーレなのだろう。
その実現までにどれ程の忍耐と努力を積み重ねてきたことか、
と考えると、今夜の荒川静香選手の引退はまだ早すぎる、
と感じる部分もあるだけに、「惜しい」というより「潔い」、
という言葉が真っ先に浮かんだ。
余力を残しての引退には、その発言を受ける国民の側にも
余裕が生まれる。素直に拍手したい気分だ。

かつて栄光に輝いて国民の注目を浴びながら、
明らかに勝てなくなってきたのに引退のタイミングを失して、
オリンピックでもどう考えても成績は残せないだろうな、と
思っていたら案の定で、帰国後やっと引退した某選手の場合は、
まったく対照的な引退となってしまった。
どうしてボロボロになるまでやるのか、見ていてはがゆかった。
何か事情があったのかもしれないが、愛すべきキャラクターだけに
本当に残念でしょうがない。

ひとつには後進が伸びてこないことから、この種目の競技人口の
減少があるのだろうか、とも推定できるが、もしそうなら、その競技の
関係者は原因の分析と改善策を至急実行に移していかなければ
ならないのではないか。そして、トップが惨めに引退せざるを得ない
ような状況を無くすべきだ。
次回のオリンピックに依然代わり映えのしない、上位が望めない
選手を大量に送り込むことは到底支持されないことは言うまでもない。
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by capricciosam | 2006-05-07 23:56 | 時の移ろい | Comments(0)


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