日銀総裁に送る言葉

W杯は残念!クロアチア戦に期待してます。ところで、

日銀の福井総裁が村上ファンドに出資していたことがわかった。

参議院の財政金融委員会で答えたものだが、報道されている
事柄を整理すると、次のようになる。

 1998年  日銀副総裁退任し、富士通総研理事長就任
 1999年  村上ファンドに1000万拠出
 2003年  日銀総裁就任
 2006年  村上ファンドへの拠出発覚

一応民間人であった時に、「志を激励しようという意味」で出資した、
との話らしいですが、よしんばそうであったとしても、金融行政の
一翼を担う日銀の、しかも公平性、客観性を期待されるトップである
総裁に就任した時点でなぜ出資を引き上げなかったのか、という
疑問を感じるのは私だけだろうか。
立場が立場なんだから、世間から疑われるようなことをするべき
ではないだろう、と思う。

確か、村上ファンドの代表の方は逮捕前の会見では

「むちゃくちゃ儲けました。2000億円くらいです。
 儲けることは悪いことですか?」

と、開き直ってのたもうたのをTVで見ました。
アノ方は「物言う株主」として、なるほど株主あっての株式会社
であるという原点を明確にした功績はあるとは思うものの、結果
としてファンド出資者への利益還元を目的としているわけで、
しょせん経営者を恫喝し、株を高くしては利ざや稼ぎをしていた
に過ぎないのではないか。
しかも、ニッポン放送株の買占めについては証券取引法に
違反した疑いで逮捕されているのは世間でも周知のとおり。
法に違反なのか否かは、これから裁判を通じて明らかになる
のだろうが、このような「濡れ手に粟」の商売をやっている連中が
大手をふっている様に疑問を感じていたり、苦々しく感じている者
だって少なからず世間にはいるでしょう。
総裁にはそんな想像力もなかったのでしょうか。

さて、次に問題なのは総裁就任後に世間を騒がす一連のファンド
の動きがあったにもかかわらず、依然出資を引き上げなかった
という点です。
総裁自身の発言の続報がないと、なんとも言い難い部分はある
のですが、アノ方が「儲けた」とおっしゃっているんですから、
当然、配当もあったのでしょうね。
それとも、なかったとおっしゃるんでしょうか。
興味ありますね。
もちろん、確定申告はされているとは思うのですが、受け取ることに
なんらの道義的な痛みを感じなかったのでしょうか。

近年は「あるべき姿の喪失」感が、社会のあちこちで見られるような
気がする。その傾向が加速度的に強まっているのではないか。
今回の場合、特に、公平感、透明性といったことが
強く期待される立場の者に、それが出始めたように感じられるのは、
なんともいやな予兆のように感じられる。
こんな勘は外れてくれることを願うばかりだが。

日銀総裁には、次の言葉を送りたい。

李下に冠を正さず
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by capricciosam | 2006-06-13 22:18 | 時の移ろい | Comments(4)
Commented by f16fightingfalcon at 2006-06-19 00:37
TBありがとうございました。私は”Noblesse Oblige”と言う言葉をお送りしたいと思います。組織のトップとして、情けないです。
Commented by capricciosam at 2006-06-19 20:55
>f16fightingfalconさん、コメントありがとうございます。
>組織のトップとして、情けないです。
組織といっても単なる組織ではなく、中央銀行ですからね。ご本人の世論の反響に対する整合性のとり方がいまだよく理解できません。しかし、モラルも地に落ちたものです。

Commented by f16fightingfalcon at 2006-06-19 22:01
こんばんは、おっしゃるとおり、中央銀行総裁、が何を意味するのか分かってないのではないかと思われる節があります。資産公開すればよい、と言うような問題でもないと思います。
続報、TBさせていただきました。
Commented by capricciosam at 2006-06-20 22:28
>f16fightingfalconさん、コメントありがとうございます。
>何を意味するのか分かってないのではないかと思われる節があります
ご指摘の点は同様に感じています。自覚のない人間が居座るということは、なにやら空恐ろしい感じがします。


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