PMF弦楽四重奏コース@PMF2006

弦楽四重奏コース演奏会には3つの若手クワルテットが登場。
それらに東京クワルテットのメンバーが加わって弦楽五重奏、
弦楽六重奏として演奏を展開しました。

東京クワルテットのメンバーが分散して、それぞれ指導に当たったと
思われるクワルテットに加わっているのですが、やはり出だしや
呼吸をあわせるタイミングにはアイコンタクトや大きい身振りを示して、
「先生」らしさを発揮していました。
中でも、一番積極的にやっていたと思われたのは、最初に登場した
シーズンズ・クワルテットと演奏したM・ビーヴァーさん。
演奏されたのはモーツァルト弦楽五重奏曲第2番。悲観的で暗く重い
出だしからビーヴァーさんの積極的なリードに演奏全体が締りました。
ところで、ビーヴァーさん。力が入りすぎたのか、第一楽章の譜めくり
のタイミングで弓が手を離れるアクシデント。慌ててナイスキャッチ。
幸い演奏には支障はなかったようでしたが、顔を紅潮させていました。
それをチェロが横目でニヤリ。一部始終が見えたこちらも思わず
内心ホッとしました。

逆にあまり目立たずに勘所でうまくリードしているな、と感じたのが
二番目に登場したアルコ・アイリス・クワルテットと演奏した池田さん。
タイミングも割りと1stヴァイオリンに任せながら、しかし、ここぞという
ところではアイコンタクトをとって、ベートーヴェンの弦楽五重奏曲
の活き活きとした表出に成功していました。

最後は磯村さん、C・グリーンスミスさんのお二人が加わっての
アタッカ・クワルテットのブラームスの弦楽六重奏曲第2番。
この曲はブラームスの失恋話と絡めて有名なようですが、
第一楽章だけでも十分聴き応えがある、と思っています。
印象的な2つの主題が各楽器によって、まるでキャッチボールでも
されているがごとく演奏されていく様は室内楽の醍醐味。
4楽章を弾き終えたところで当夜一番の拍手となりました。
これは順当なところでしょうか。

最後に盛大な拍手に応えて、3グループと指導者たち全員が登場し、
お辞儀をしておひらきとなりました。開設されて2年目の弦楽四重奏
コースですが、これはPMFの新たな楽しみとなりました。
小ホールに約9割の入り。

さて、今年のPMFも私にとってはあと一回、いよいよPMFオケです。
足を運んでいないクライツベルク、ゲッツェルは各々相反する評価が
聞かれますが、さてゲルギエフはどう仕上げるのでしょうか。
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by capricciosam | 2006-07-26 23:54 | 音楽 | Comments(2)
Commented by yoyogi39 at 2006-07-27 11:29
文章で雰囲気味わえて、よかったです。行きたかったのですが、
中休みをして、大ホールで札幌ポップスを聴いておりました。
今日は、パシフィックサウンディング行きます。
Commented by capricciosam at 2006-07-28 05:34
>yoyogi39さん、コメントありがとうございます。
>中休みをして、大ホールで札幌ポップスを聴いておりました。
そういえば、同じ時間帯でしたね。いかがでしたか。拙文で雰囲気を感じていただき、嬉しいです。指導者とPMF生が合奏するのは、教育音楽祭ならではですね。


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