ある廃業

8月の2度目の倒産から約2ヶ月。
米国タワーレコードが廃業というニュースが飛び込んできた。
資産は売却され、多くの従業員が失業するとの見込みらしい。
日本のタワーレコードは一回目の倒産時に日本の経営陣が
買収しているので、今回の米国の騒動とは関係ないようだ。

推定されている経営不振の原因は音楽入手方法の多様化らしい。
近年さかんになってきたネット配信によるダウンロードだけではなく、
CD小売段階での競争相手の出現、例えばディスカウントする
大手スーパーや通信販売のアマゾンの影響もあるらしい。
まあ、日本ではスーパーでディスカウントされるケースはまずない
ようなので、この点での影響はないのかもしれないが、
ヤフーに代表されるオークションの影響はどうなのかな、と思う。

私もたまにCDショップに足を運ぶが、最近は客足が遠のきつつある
のかな、と感じる時もある。それはショップのセールの時。
セールなのに数年前に感じたような店内の熱気が薄れているのだ。
品揃えの豊富な店でさえそうなのだから、中小のCDショップはなおさら
苦しいのではないだろうか。
もっともこれは札幌という一地方での限定的な体験なので、
東京等の大きなマーケットではそんなことはないのかもしれない。

そういえば、この話は品揃えに限界のある中小の本屋さんが
次々閉店していくという状況と似ている点があるな、とも思う。
本はネット配信はCDに比べ少ないので、全国チェーンの大手や
アマゾン、あるいはブックオフのような中古品専門店が競争相手なのか。
何れにせよ中古マーケットの活発化とともに、音楽と本の新品を得る
手段や入手先が変わりつつあるようだ。
これらを生業とする人たちにとっては厳しい時代に入っているのでしょう。
その点で今回の一件は彼の地の出来事ながら象徴的な事のように思われる。
[PR]
by capricciosam | 2006-10-08 22:25 | 時の移ろい | Comments(0)


<< 連休最終日は晴れ 連休初日は雨 >>