さようなら札幌市民会館

このブログでも時々クラシックを話題にしますが、そもそも
クラシックの演奏会なるものを初めて体験したのは札幌市民会館ででした。
学校単位の鑑賞教室が開かれて、初めて生のオケの音に触れました。
おそらくクラシックの短めの曲中心に何曲か聴いたような記憶はあるのですが、
今となっては、何を聴いたのかさっぱり覚えてはいません。
何しろ、当時はポップスに夢中な時でしたから…。
でも、オケの音の迫力にびっくりしたことは記憶にあります。
また、その時のオケはアマオケでした。
c0007388_8242140.jpg

そんな思い出のある市民会館も老朽化が激しくなり、耐震性が低い
ことがとどめとなったようで、3月には閉館となります。
長年、ここで定期演奏会を行ってきた札響も今月には
第一回定期の再演をする特別演奏会を開く予定です。
私も久しくここで演奏会を聞いたこともありませんでしたから、
閉館までには、一回足を運んでおきたいものだと思っていました。
札響は大勢の方が詰め掛けるでしょうから、別の機会はないものか、
とチェックしていたら、吹奏楽団「サッポロシンフォニックバンド」が
お別れコンサートを開くのがわかり、
「最初もアマなら、最後もアマだ」とばかりに出かけてきました。

1曲目「春の声」
J.シュトラウスでの幕開け。まずは無難な出だし。
2曲目「波の見える風景」
3曲目「風紋」
4曲目「バラードⅠ」
以上、吹奏楽用の曲らしく全て初耳。2曲目はちょっとドビュッシー「海」
を思わせる雰囲気もあれど、曲自体の描写度はそこまで至らず。
4曲目はバラードと言いながらも、結構楽器がブイブイ鳴ってにぎやか。
普段聞きなれないせいか、どれも似たような感じに聞こえてくるのですが、
3曲目が割りとメロディアスな感じで楽しめました。
5曲目バーンスタイン「キャンデード序曲」
パンフによれば、このバンドはバーンスタイン作品を繰り返し取上げることで、
バンドの力を向上させてきたそうですが、その片鱗は感じました。
6曲目パッヘルベル「カノン」
ここで趣向が。同じ旋律が繰り返しあらわれることにインスパイアされた
「輪廻転生」をテーマにしたパントマイムがステージで行われます。
7曲目バーンスタイン「シンフォニックダンス」
ライブならではの傷もチラホラあれど、当夜一番の聴かせどころで、
十分聴かせてくれ、楽しめました。
以下はアンコール。
8曲目「ラデツキー行進曲」
ここでパントマイムを演じた方が指揮者として再登場。山高帽なしの
チャップリンメイクで指揮をするのですが、ここでまた趣向が。
音をはずした団員を袖に連れて行って逆に団員にやられる等の
団員の方とのショートコントが織り交ぜられていて、なかなか愉快。
9曲目「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
10曲目「ヘイ・ジュード」
以上2曲はこのバンドにとってはお手の物ののような感じでした。
11曲目「好きです札幌~虹と雪のバラード」
12曲目「蛍の光」
11曲目で観客は引き付けられますが、さらに12曲の演奏中には
女性団員の方の市民会館への感謝の言葉が。
これには思わずグッとくるものが。
最後の拍手の時、団員の方が一斉に客席に背を向けて、
反響板すなわち会館に向かって拍手をしていました。
このバント゛が1979年から定期演奏会等の会場として、
自らのサウンド形成に貢献したこの市民会館への感謝の印だったのでしょう。
吹奏楽のコンサートははじめてだったのですが、会場もしっかり見納めができ、
心暖まる思いも残って、何か得した気分で雪が降る中を帰路に着きました。
c0007388_002098.jpg

[PR]
by capricciosam | 2007-01-08 23:59 | 音楽 | Comments(0)


<< 短信です★2007.1月中旬 メータ指揮ニューイヤーコンサー... >>