マタイ受難曲★コーロ・ファーチレ@Kitara

この曲はJ.S.バッハの作品の中でも一・二を争う作品として有名ですが、
実演に接するのは7年ぶりで、これで2回目。
まあ、一部、二部で3時間ですからね。
CDも、聞き始めの頃は聴きとおすのがやっとでした。
でも、この曲は聖書で語られるキリストの受難の経過というか、
あらすじを押さえていると親しみやすいですね。
こんなエピソードがあるようです。
ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパー・スター」の物語の核は
ちょうどこの辺なのですが、劇団四季が日本初演した時の伴奏は生で、
指揮者は若き日の若杉弘さん(シャレではありませんよ)だったそうです。
若杉さんは、稽古の前に団員に次のようなことをおっしゃったそうです。
「J.S.バツハのこの曲が全てなのだ、つらいだろうがとにかく聴きとおしてくれ」

さて、「コーロ・ファーチレ」なる団体は「年1~2回のペースで宗教曲を中心に
演奏会を行う」(公演パンフから)合唱団のようですが、これに
C.F.バロックアンサンブルというアマチュアオーケストラが演奏を行うようです。
それに、有名宗教曲の道内初演もいくつかあるようです。
「ようです」ばかりなのは、私も初なもので、よくわからないのです(^^)

ところで、肝心の演奏です。
冒頭の「おいで娘たちよ、ともに嘆こう」から充実した響きが合唱とオケから
くりだされ、思わず顔がほころんできて座りなおしました。
アマチュアながら、かなり実力は高そうです。
特に合唱の響きは、終曲の「われら涙流しつつひざまずき、御墓の中の
汝の上に願いまつる」まで、変わることなく充実した歌声を響かせていました。
ただ、少数で歌うと、ちょっと苦しくなったのはご愛嬌です。
オケはよく健闘していましたが、ちょいと傷が目立ったのは残念。
(でも、アマチュアとしてはうまいほうではないでしょうか)
そういえば、オケの配置も面白かったですね。
指揮者を中心に各セクションがほぼ真っ二つで、指揮者正面に各ソリストが。
特に、エヴァンゲリストの鈴木准さんは若々しく、のびやかに、かつ
表情豊かな歌唱できっちりと重要な役割を果たしていました。
一方、イエスの則竹正人さんは、豊かなバリトンで悲劇にも負けないイエスの
芯の強さを感じさせるような力強い歌唱を披露していました。
メゾソプラノは有名な「憐れみたまえ、わが神よ」は無難にこなしていたのですが、
他では低音が十分ではなく演奏に埋もれがちだったのはちょいと残念。
ソプラノは十分な声量が確保されないせいか、終始不安定のように聞こえました。
と、いうわけで女性陣には少々残念な思いが残りました。
また、札幌市立真栄中学校合唱部のみなさんも難しい発音も克服して、
全国大会出場常連校にふさわしい、すがすがしい歌声でした。
(よくやったねぇ、たいしたものです)

やはり、ステージ上にオケとともに配置された合唱は聴き応えありますね。
これは昨年の札響定期「ドイツレクイエム」でも感じたことです。
P席配置では、ちょっと一体感に乏しい感じもするんですよね。
まあ、その分、合唱の抜けは良いのかもしれませんが…。

改めて、この曲はやはり「聴かせるなぁ」という感慨を覚えましたが、
今日に関してはコーロ・ファーチレの手柄といってよいでしょう。
客席はP席と三階席が当初から入場させていないようでしたが、
その他の席はまあまあお客も入っていました。
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by capricciosam | 2007-02-11 23:57 | 音楽 | Comments(2)
Commented by フロイデ at 2007-03-07 13:01 x
遅くなりましたが、TB貼らせていただきました。
よろしくお願いします。
私の大好きな曲の一つですが、この日はどうも体調が良くなかった為か、ちょっと疲れました。
私だったら絶対に歌えない合唱でした。
Commented by capricciosam at 2007-03-07 23:28
>フロイデさん、TB&コメントありがとうございます。
>私だったら絶対に歌えない合唱でした
いえいえ、そのような、と言いつつ、私も同様な思いを抱きました(^^)
練馬から応援があったにせよ、あの夜の成功の第一にコーロ・ファーチレの歌声を挙げる必要があると思いますね。うまかったなぁ~。


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