別れの時

先日送別会があった。
退職される方のうちおひとりは定年までかなりの余力を残しての
退職であった。お疲れ様でした、お世話になりました、との
ねぎらいの言葉に加えて、つい言ってしまったのが、
「いや~、うらやましい」
これは本心からでた言葉。
思ってもできないことを実行しただけでも大したもの。
やれそうで、簡単にはやれない。

何年か前に大橋巨泉の著書がベストセラーとなったが、
その中でリタイアする時を60歳よりも早く設定して仕事に励んだ
というような内容を書いていて、ちょっとショックをうけたことがあった。
勤め人的思考にどっぷり漬かっていて、このまま定年まで働いて…
なんてことしか考えていなかっただけに、巨泉の着眼と実行力に
素直に脱帽してしまったのだ。
そんなことが頭の片隅にずっとあったせいか、身近なところで
余力を残してリタイアした人がでたことで、思い出してしまった。
「人生いろいろ」なことはいまさらなのだが、仕事を通じては
型にはまらない生き方を目にする機会が少なかっただけに
いつも感じる寂しさとは別にちょっと心揺さぶられる思いが残った。

別れといえば、植木等さんが亡くなられた。
幼い頃父の職場の宴会で、調子に乗ってスーダラ節をやったことがある。
大人たちには大いに受けたが、ちょっと恥ずかしかった思い出だ。
植木等さんと言えば、当時の思い出がフラッシュバックする。
青島幸男さんもそうだったが、「無責任」に代表される独特の世界を
残していかれた。日本人の建前を揶揄していたような痛快さにも
思えるが、一方では本質をついていたのか、とも感じる。
冥福をお祈りしたい。合掌。

今日は穏やかな早春の好日でした。
散歩していたら、途中の家の庭で福寿草が咲いていました。
鮮やかな黄色は春を迎えた喜びを表しているかのようです。
雪が解けた早春の地面を見て、真っ先に生命の息吹を感じさせるのは
ふきのとうと福寿草でしょうね。
こんどはふきのとうがみたいなぁ。
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by capricciosam | 2007-03-31 16:48 | 時の移ろい | Comments(2)
Commented by tokkey_0524zet at 2007-04-01 23:16
植木等さんで私が思い出すのは東海テレビ制作の「名古屋嫁入り物語」。
植木さんは愛知県名古屋市生まれですが3歳からは三重県育ちだそうで、そこ出身の友人に言わせると「方言のイントネーションがおかしい」んだとか。
でも結構好きでした、このシリーズ。

ご冥福をお祈り致します。
Commented by capricciosam at 2007-04-02 07:09
>tokkey_0524zetさん、コメントありがとうございます。
>方言のイントネーションがおかしい
「名古屋嫁入り物語」は残念ながら見たことはないのですが、亡くなられた時の情報で三重出身というように誤解していました。
若い頃も含めて独特の世界を感じさせる不思議な方だったな、と思います。


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