カーペンターズ@TV

カレンの歌声が聞けなくなってからもう20年以上も経つのですね。

録画していた特集番組に流れるカレン・カーペンターの懐かしい歌声に
時間の経つのも忘れてみていました。
十年くらい前に一旦再評価された時があったように記憶していますが、
その当時買った写真のベストアルバムは愛聴盤です。
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番組の中に挿入された当時のインタビューでカレンはこう言っています。
「私たちの歌はハッピーなものが多い。
口ずさみやすく、聞いていて楽しい歌なのです。」
いつの時代もリチャードのメロディとカレンの歌声は
私たちをリラックスさせ、幸せな気分にしてくれます。
カーペンターズを見いだしたハーブ・アルパートは次のように言います。
「彼女はたくさんの人を幸せにしました。」
まったく奇跡的な、希有なデュオでした。

当初、カレンはドラムをやりながら歌っていました。
大学時代のアマチュアバンド時代の記録には、ちょっと固さの感じる
歌声でドラムをたたくカレンが写っていましたが、リチャードのジャージーな
アレンジのthe shadow of your smileもなかなか聞かせます。
もうプロとしての萌芽があったように感じました。
プロになってもしばらくは彼女の意識の中では
「私は歌えるけれど、ドラマーよ、あくまでもバンドの一員」
という意識が強かったようですが、ドラムに隠れてよく見えない歌い手、
即ちカレンをファンの要望「歌い手をもっと見たい」が
ステージの中央に引っ張り出したのです。

作品は次々にヒットし、売れっ子となった彼らのスケジュールは過酷に
なり、1974年にはとうとうアルバムを発売できませんでした。
リチャードはこう語ります。
「毎日古い歌を歌わされた。マネージメントが悪かった。」
カーペンターズらしさを失っていきました。
そして、リチャードは睡眠薬依存症に、カレンは重症の拒食症に至りました。
拒食症の全米組織の代表が言うには、拒食症になる人は完璧主義者
なのだそうです。
事実、ある音楽プロデューサーはカレンを次のように語ります。
「一流の人にあるように自分に厳しい人だった。もっと上を目指す人だった。」

カーペンターズとしての活動を再開してから、突然カレンは結婚します。
彼女の親しいスタッフや友人がこう語っています。
「カレンは結婚して、子供を設け、母になりたかった。」
「夫や子供との特別な関係が自分には欠けていると感じていた。」
売れっ子であった時も、一人の女性としては当然の望みを抱いていたようで、
それが叶えられた時が来たのです。
しかし、結婚は一年足らずで破綻し、ひとりになったカレンは
ついに自らの拒食症と向き合う決心をして治療を開始するのですが、
完治する前に32歳で亡くなります。
カレン死亡のニュースは、すごく唐突でビックリしたことを思い出します。
「もう、あの歌声は聞けないのか…」
うまくは言えませんが、まるで肉親を失ったかのような喪失感に襲われました。

60歳になろうとするリチャードの次の言葉は痛々しく、耳に残りました。
「カーペンターズは人生そのもの、絶え間ない悲しみの原因。
自分でもすばらしいと思うメロディを思いつくが、伝えてくれる声がないんだ。
自分はかなり幸せな人間なんだけど、それが心のトゲとしてささっている。
カレンがいないんです。」

番組の最後にカレンの眠るカーペンター家の墓が紹介されました。
墓には次のように書かれています。
A STAR ON EARTH - A STAR IN HEAVEN
カレンはまさしく時代を超える「スター」だったと思います。
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by capricciosam | 2007-04-21 23:54 | 音楽 | Comments(4)
Commented by chankin1 at 2007-04-22 23:06
こんばんは。
僕もカレンの歌声は大好きです。
彼女の歌声は僕の高校時代の思い出と共にあります。
もっともっと、たくさんの歌を聴かせて欲しかったですね。
Commented by capricciosam at 2007-04-23 01:10
>chankin1さん、コメントありがとうございます。
>もっともっと、たくさんの歌を聴かせて欲しかったですね
おっしゃるとおりで、存命していれば50代後半ですから、
まだまだ現役で歌声を届けてくれていたでしょうね。
まったく、残念なことです。
Commented by rainbowfl at 2007-04-25 20:08
こんにちは。
私も先日の番組は最後の方だけちょこっと見ました。
兄の影響でカーペンターズを聴き始めた私ですが、
洋楽に触れたのは彼らが最初だったように記憶しています。
自分の耳と歌詞カードを頼りにカレンと一緒に歌っていたことを思い出します。^^;
今聴いてもちっとも色褪せてない彼らの曲はほんとに素晴らしいです。
Commented by capricciosam at 2007-04-26 06:48
>rainbowflさん、コメントありがとうございます。
>今聴いてもちっとも色褪せてない彼らの曲
おっしゃるとおりで、時代を超えて生き続けるように思います。もちろんオリジナルもあったのですが、他人の曲もありました。それでもリチャードのアレンジにかかり、カレンの声で歌われると、まるで彼らオリジナルのように聞こえたのですから、不思議でした。


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